maeda_admin のすべての投稿

残業半減で月給27%アップ――メンバーズ

㈱メンバーズ(東京都中央区、剣持忠社長)は、今後3年間で平均残業時間の半減に取り組み、達成度によって最大で月給の27%アップを行う目標を掲げている。時短によって生産性向上を図り、その成果を毎春の賃金改定で還元するルールを明らかにしたもので、現在の月平均残業時間30時間を2019年4月までに15時間程度に抑える。併せてグレード体系、給与テーブルを見直したほか、給与水準の全国一律化、安定した賞与制度への改定なども実施した。人材の早期育成とそれに見合う報酬アップにより、長期にわたって働き続けてもらうための環境整備を進めている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

賃金格差の合理性立証は困難――中小団体が意見表明・同一労働同一賃金

賃金格差の合理性は立証困難――日本商工会議所(三村明夫会頭)と全国中小企業団体中央会(大村功作会長)は、厚生労働省が進めている「同一労働同一賃金」の実現に関する意見書を提出した。総論としては理解できるものの、賃金格差の合理的理由の立証責任を企業側のみに課されるとすれば、現場が「大混乱」になると指摘した。非正規従業員の賃金是正は、内部留保のある大企業では簡単だが、中小企業にとってはハードルが高いとなどする懸念も表明している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

36協定・違法な方法で代表者選出――三島労基署

静岡・三島労働基準監督署(清家宏造署長)は、有効な36協定を締結することなく時間外労働を行わせたとして、印刷業の東洋印刷㈱(静岡県三島市)と同社総務経理課課長を労働基準法第32条(労働時間)違反の疑いで静岡地検に書類送検した。同社は36協定の限度時間を超える違法な時間外労働をさせていたことから、複数回にわたる是正勧告を受けていた。法違反を免れるため、使用者側で一方的に労働者の過半数代表を選出し、現状の時間外労働が協定の範囲内に収まるよう限度時間を設定し直した疑い。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

夫の給料44.4万円で横ばい――日本生協連・2015年全国生計費調査

日本生活協同組合連合会の全国生計費調査によると、給与所得世帯における2015年の1カ月当たりの実収入は、前年比1.0%増の71.7万円となった。夫の給料が1,800円増の44.4万円だったのに対し、妻の給料は4,600円増の7.2万円で、より大きな伸びを示している。消費支出は0.1%増の44.0万円と横ばいとなり、実収入の伸び率を下回った。上昇が続く税・社会保険料は3.1%増の15.3万円と伸び、実収入に占める割合は21.4%に高まっている。可処分所得は2,600円増の56.3万円だった。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

東京都など都内13団体――”健康企業宣言”推進へ協定

東京都や東京商工会議所、協会けんぽ東京支部、健保連東京連合会などの都内13団体はこのほど、「健康企業宣言」に関する協定を締結した。同宣言は、企業全体で健康づくりに取り組むことを事業主が宣言するもので、13団体が連携し、中小企業の宣言実施と健康づくりの取組みを支援するとした。協定締結団体で構成する推進協議会で支援策を検討するほか、宣言に基づいて優れた取組みを行う企業を「健康優良企業」として認定する。協会けんぽと健保組合が同じ仕組みで健康企業宣言運動に取り組むのは全国で初めて。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

ハラスメント防止へ集団協定――介護41社とNCCU

UAゼンセン・日本介護クラフトユニオン(NCCU・陶山浩三会長)と労使関係のある介護関連41社は6月29日、ハラスメントを防止するための「集団協定」を締結したと発表した。先立って立ち上げた「介護業界の労働環境向上を進める労使の会(略称:労使の会)」として第一弾の取組みで、41の各社とNCCUの双方が共同責任を負って進める。規定はいずれもセクハラ、パワハラ、マタハラの撲滅に向けた体制整備にかかわるもので、同会代表法人3社の代表者も発表の場に列席、決意を語った。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

大卒・基幹職35歳モデルで32万円――情報労連・ソフトワーカー労働実態調査

情報サービス産業で働く大卒・基幹職のモデル賃金は、22歳20.5万円、35歳31.8万円、45歳41.0万円に――。情報労連が約300社の回答を集計したソフトワーカー労働実態調査で明らかになったもので、初任時22歳に比べると35歳は1.55倍、45歳は2.00倍の水準だった。職種別の平均所定内賃金は、プログラマー22.0万円、アシスタントSE25.1万円、SE30.6万円、プロジェクトリーダー等38.9万円、システムコンサルタント等46.4万円に。SEの賃金レンジは、25.0万~39.0万円だった。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「総務省、IT人材新たに100万人育成掲げる」

総務省は2025年までにIT(情報技術)人材の育成に向け、デ-タ分析や情報セキュリティ-技術を評価する新たな資格制度を作るほか、小中高校などの教育を強化し、現在の約103万人から202万人に倍増させる目標を掲げた。厚生労働省2015年賃金構造基本統計調査からIT人材の給与実態をみると、プログラマ-の年収は408万円で全65業種中35位、システムエンジニアの年収は592万円で同18位となっている。

因みに、上位10業種の年収は1位は航空機パイロット1532万円、2位医師で1098万円、3位弁護士1095万円、4位大学教授1087万円、5位大学准教授858万円、6位記者824万円、7位大学講師741万円、8位公認会計士・税理士719万円、9位不動産鑑定士713万円、10位電車運転士688万円となっている。

以上

労政審メンバーを見直しへ――塩崎厚労相・検討の場を設置

労働政策審議会のあり方を見直しへ――塩崎恭久厚生労働大臣は、「働き方改革」を安倍内閣における今後3年間の「最大のチャレンジ」と位置付けていることから、労働行政の方向性を決定する労政審の大幅見直しを進める方針だ。多様な働き方を推進するに当たって、必要な労働者からの意見が反映されていないのが現状と指摘。多様な意見がフェアに政策に反映されるようチャンネルを作り直すとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

4ランクで再雇用者活用――明治安田生命

明治安田生命保険相互会社(東京都千代田区、根岸秋男社長)は、定年到達者を4つの職務ランクで雇用するエルダースタッフ制度を運用している。フルタイム勤務だけでなく、1日6時間の短時間勤務、月12日の短日数勤務も選択できる仕組みで、希望者全員の65歳雇用を実現したうえ、年金空白期間にはランク別に定額を加算。年に1回、5段階評価で洗替えする評価給も採り入れており、月給ベースで±10%強の変動を行う。一方では処遇水準を大幅に引き上げ、単年度の成果を厳しく問うプロ・エルダースタッフの区分を新設し、今後、現役世代の目標として機能することに期待している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

固定残業代の明示促進――全求協

求人情報誌や求人サイトなどの求人媒体を発行・運営する企業65社が加盟する公益社団法人全国求人情報協会(丹澤直紀理事長)は、若者雇用促進法によって求人企業に義務付けられた固定残業代に関する情報明示を促進するため、今年12月1日から適正な表示がない企業の広告掲載を拒否する方針を固めた。今後、求人企業への周知啓発を強化する。会員企業の営業担当者などを通じて明示する内容や具体例などを説明し、適正な表示を呼びかけていく。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

同一労働・賃金 めざすは雇用形態間均等――連合が考え方決定

連合は6月16日、政府の1億総活躍プランに法整備・ガイドラインの策定が盛り込まれた「同一労働同一賃金」について、連合としての考え方を「雇用形態間の均等待遇原則の法制化」として決定した。これをベースに、今後の労働政策審議会等での議論に臨む方針。同一企業内において「均等」と「均衡」の両者を含む雇用形態間の均等待遇をめざすこととし、賃金や一時金に限らず処遇全般が対象。「同じ仕事なら同じ賃金」と狭義には解さず、正規労働者の処遇を下げて低位平準化を図るやり方は認めない。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

現場責任者を一律正社員化――ベルシステム24

コールセンター業界大手の㈱ベルシステム24(東京都中央区、柘植一郎社長)は、現場でマネージャーを務める有期契約社員150人を正社員化し、うち3割を地域限定型として登用した。コールセンター勤務者の職位体系を全社で統一化したのに伴い、受託業務の責任者であるオペレーション・マネージャーについて、一律で正社員のグレードへ格付けたもの。地域限定型の区分も新設し、転居ができない人材にもステップアップへの道を開いた。賞与支給額は全国転勤型の5割弱に抑え、基本給レンジに0~25%の地域格差を設けている。首都圏ブロックに限っては、基本給に関して同水準を実現した。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

懲戒規定の明確化を――厚労省・マタハラ防止へ指針

厚生労働省は、妊娠・出産・育児休業の取得などに関するハラスメント(マタハラ)の防止策を定めた指針案を明らかにした。上司や同僚による不利益取扱いを示唆する言動や継続的な嫌がらせなどを防止するため、事業主による方針の明確化と周知・啓発、相談・苦情を受け付ける窓口の設置を求めた。マタハラを行った者に対する懲戒規定の適用について広報したり、相談・苦情処理のに備えたマニュアル作成なども盛り込んでいる。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

第三次産業 全事業場で安衛方針表明へ――東京労働局

東京労働局(渡延忠局長)は、第3次産業の労働災害防止に向けた取組みを強化している。飲食店など重点業種の「全事業場における安全衛生方針の表明」を平成29年度までの目標に掲げ、指導・周知活動を徹底。このほど小売業、飲食店の本社約70社の担当者を集め、経営トップによる安衛方針の表明と、職場に潜む危険の「見える化」に取り組むよう呼びかけた。本社やエリアマネージャーによる店舗への指導強化も促した。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

専門・技術系29万円で横ばい――厚労省・中途採用者賃金情報

平成27年度下半期に中途採用された常用者・男性の賃金は、専門的・技術的職業29.1万円、営業職を含む販売の職業24.8万円、生産工程、労務の職業22.7万円などとなった。前年度下半期と比べると全体的に上昇傾向を示し、なかでも生産工程、労務の職業が2.3%伸びている。女性では事務的職業が1.5%増の20.2万円、調理・給仕などサービスの職業が2.2%増の18.4万円と堅調だった。都道府県別では東京の水準が突出して高く、男性は1.3%増の30.4万円だった。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

賃金基準・賞与や残業代は除外――厚労省・パートの高年適用へQ&A

厚生労働省は、今年10月から一定の条件を満たしたパートタイム労働者に対する厚生年金・健康保険の強制適用を開始するため、29項目にわたる問答集(Q&A)を作成した。適用条件の一つである月額8万8000円以上の賃金については、賞与や残業手当、家族手当などを除外するとした。日給や時間給の場合は、同様の業務に従事する者の平均月額を算出して基準とする。常態的に同基準月額を下回るときは、資格喪失させることも可能である。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

社労士の面談が支配介入に――中労委再審査

中央労働委員会(諏訪康夫会長)は、労働組合員が勤務先の顧問社会保険労務士との面談の場で労働組合からの脱退を勧奨されたことが支配介入に当たるとして救済を求めた紛争で、勤務先企業の支配介入を認定した東京都労働委員会の初審に引き続き、不当労働行為と認定した。同社からの再審査申立てを棄却している。面談実施は社労士からの申し出による個人的な行為だったとの同社の主張に対して中労委は、「会社の行為というべき」と指摘。同社が同組合員への対応を社労士に相談・依頼し、面談の様子を「社員指導・面談票」として記録していたことなどを重視した。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

地域限定でも部門長に――ライフコーポレーションの新・契約社員制度

㈱ライフコーポレーション(東京都台東区、岩崎高治社長)は、正社員とパートタイマーの間をつなぐフルタイム契約社員の制度を拡充し、正社員と同じ月給水準を確保した。転勤範囲を近隣の数店舗に限定する「エリア社員」として再定義したもので、パート上級職からの転換先として活用するほか、短大卒初任給並みの月給で新規募集も行う。正社員と比べると賞与支給額こそ2分の1程度に抑えるが、年収ベースでは80~90%の水準となる。通勤に制約がある人材に対しても、部門長として活躍できる機会を広げた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

全系統が前年比増を提示――平成29年大卒求人初任給

来春卒業見込みの大学生を対象にした企業の求人初任給を本紙が調べたところ、技術系、事務・営業系、営業系のすべての括りで前年を上回っていることが分かった。前年比で1万円超の職種もみられる流通・小売業をはじめ、多くの業種が金銭的魅力で学生の入職を誘っていることがうかがえる。ひっ迫している労働力の確保に向けた企業姿勢が鮮明となった。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

違法時間外労働が5倍に――東京労働局・平成27年度司法処理

違法な長時間労働の摘発件数が前年度の5倍に――東京労働局(渡延忠局長)は、平成27年度の司法処理状況を明らかにした。時間外・休日労働協定(36協定)を結ばないまま時間外労働に従事させるなどの違法な時間外労働が前年度の4件を大きく上回る19件に上り、過去10年で最多となった。「過重労働撲滅特別対策班(かとく)を設置するなどして、過重労働防止に向けた監督指導を強化した結果」(同労働局)とみている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

全国初・是正指導後に企業名公表――千葉労働局

千葉労働局(福澤義行局長)は、1カ月1人当たり100時間を超える違法な時間外労働を複数の事業場で行わせていた棚卸代行業の㈱エイジス(本社・千葉県千葉市、従業員701人)に対して是正指導したことを公表した。厚生労働省は昨年5月、違法な長時間労働を繰り返す企業について、是正指導をした上で企業名を公表する新たな方針を決定しており、今回が初めての適用となる。同社の4事業場で違法な時間外労働を確認、1人当たりの時間外労働は1カ月で最大197時間に及ぶ。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「貯蓄と仕事に関する意識調査」

日本能率協会で全国のビジネスパ-ソン1000人に対して、貯蓄と仕事などについて意識調査を行った。
調査方法はインタ-ネットにより、内訳は男性556人、女性444人、管理職(課長以上)144人、一般社員856人となっている。

1.何歳まで働きたいですか?
【男性】
51歳~60歳まで → 31.7%
61歳~65歳まで → 30.2%
66歳~70歳まで → 17.3%
【女性】
51歳~60歳まで → 27.5%
61歳~65歳まで → 29.3%
66歳~70歳まで → 15.1%
【50代男女】
51歳~60歳まで → 41.6%
61歳~65歳まで → 34.7%
66歳~70歳まで → 16.3%
【60代男女】
61歳~65歳まで → 37.9%
66歳~70歳まで → 37.2%
70歳以上      →   24.1%

2.定年までに貯めたい世帯貯蓄は?
1位  2000万円~3000万円未満  15.5%
2位  1000万円~2000万円未満  15.3%
3位  1億円以上                        12.5%
4位  500万円~1000万円未満        11.0%
5位  3000万円~4000万円未満      10.4%

3.定年までに貯められそうな世帯貯蓄は?
1位  1000万円~2000万円未満  17.3%
2位  500万円~1000万円未満   15.4%
3位  100万円~500万円未満         14.3%
4位  2000万円~3000万円未満     13.9%
5位     100万円未満                     13.0%

□ 60歳以降も働きたいとする比率は男女とも多く、60代の2割は70歳以上と回答するなど、シニア層での生涯現役志向がみられる。
□ 定年まで貯められそうな貯蓄が1000万円未満との回答が4割を超えていることから、定年後も働き、所得を得られる労働環境の整備が求められていると考えられる。

以上

定年後再雇用の賃金引下げが違法に――東京地裁判決

定年後再雇用されたトラック運転者3人が、定年前と同じ職務にもかかわらず3割程度賃金を下げられたのは違法として定年前と同じ賃金を支払うよう長澤運輸㈱(神奈川県横浜市)に求めた裁判で、東京地方裁判所(佐々木宗啓裁判長)は、賃金引下げを労働契約法第20条に違反し無効とする判決を下した。定年後再雇用の嘱託職員にも同法が適用されるとしたうえで、正社員と職務内容や配置の変更の範囲が同じ場合、特段の事情がない限り、賃金に相違を設けることは不合理としている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「再雇用賃下げは違法」判決を評価――連帯労組・小谷野書記長

定年後再雇用の嘱託労働者に対する大幅な賃金減額は労働契約法第20条違反で無効とした5月13日の東京地裁判決に対し、原告労働者が所属する全日本建設運輸連帯労働組合の小谷野毅書記長は、「嘱託再契約後の賃金減額は当たり前とする風潮に警鐘を鳴らす意義ある判決」と評価、控訴した会社側と真っ向から争う構えをみせている。現役時代より責任が軽くなる大企業の再雇用制度が同様の風潮の淵源にあるとみており、経営基盤が脆弱な中小でも安易な賃下げは慎むべきとしている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

大卒・総合職で2,500万円弱に――大手の定年モデル退職金

1,000人以上の大手企業を対象とする中央労働委員会の「退職金、年金および定年制事情調査」によると、定年モデル退職金は大卒・総合職で2,490万円、高卒・生産労働者では2,110万円だった。2年前の前回調査と比べると、大卒・総合職が8.9%減と大きく落ち込んでいる。退職年金のある企業は全体の95%を占め、そのうち確定拠出年金を採用する割合は62%だった。再雇用者の基本給設定では、49%が定年前の5~8割未満、33%が5割未満としている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

無期転換ルールでモデル就業規則――厚労省が8つの企業支援策

厚生労働省は、平成30年度から労働契約法に基づく無期転換ルールが施行されるため、8項目にわたる企業支援策を打ち出した。小売業、飲食業向けにモデル就業規則を作成したほか、多様な正社員制度導入に向けたコンサルティングの実施、導入手順を紹介したハンドブックの作成、都道府県労働局への専門相談員の配置などである。無期転換ルールを知らない企業が4割を超えており、積極的な周知啓発と支援策の充実が必要となっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

残業月80時間超に照準――大阪労働局・運営方針

大阪労働局(中沖剛局長)は、平成28年度の行政運営方針を明らかにした。長時間労働の抑制を重点項目とし、1カ月当たり80時間を超える時間外労働を行わせている事業場に対し監督指導を重点的に行うほか、届出のあった36協定において長時間労働の疑われる企業に対し自主点検を要請するとした。27年の定期監督では、雇入れ時の労働条件の明示をしていないなどの違反が多くみられたため、改めて労働基準法の基本的知識に関する集団指導を行い、労務管理体制の見直しを図る。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

連合16春闘 所期の目的達成へ――規模間格差400円圧縮

連合による5月9日時点の16春闘集計によると、底上げ・底支え、格差是正を最大の狙いに掲げた所期の目的を達成しつつある。平均方式の妥結水準をみると、大手を含む連合全体の平均が5915円(2.02%)であるのに対し、300人未満の中小は4514円(1.86%)となり、昨年約1800円あった妥結額の開きが1400円程度と約400円圧縮されているためだ。水準こそ下回るいわゆる「ベア」分も、前年からの下げ幅は300人未満が300人以上より500円ほど少ない。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

退職コンサルティングに規制――厚労省・指針を改正

厚生労働省は、5月下旬に職業紹介事業などの適正化に関する指針を改定する予定である。再就職支援を行う職業紹介事業が、労働者の自由な意思決定を妨げる形で退職勧奨してはならないことを事業者の責務として明記する。退職者が具体的に決定する以前に、人員削減に関するマニュアルや参考資料の提供など「退職コンサルティング」を行ってはならないとするもので、国会審議で問題となった。同行為が判明した場合、労働移動支援助成金の支給対象外とする。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

タクシー 歩合給から割賃控除は有効――東京地裁判決

東京地裁(清水響裁判長)は4月21日、タクシー会社の歩合給について、時間外手当等を経費として控除する取扱いを「有効」とする判断を示した。残業が少ないほど歩合給が高くなることについても、業界の特殊性に言及しつつ、長時間労働抑制の観点で合理性ありと判示。割増賃金について定めた労基法37条や公序良俗にも反しないとした。歩合給は出来高給の一種とも述べ、同社の多数労組と歩合給の算出法を合意していたことも、否定できないとしている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

介護職員の基本給17.7万円――厚労省・介護従事者処遇等調査

処遇改善加算を取得した事業所における介護職員の基本給額は、月給制・常勤者で17.7万円となり、前年同期比で2,840円増加していた――。厚生労働省の平成27年度介護従事者処遇状況等調査で明らかになったもので、諸手当や一時金を含む1カ月当たりの平均給与額は、1万2,310円増の28.4万円となっている。時給制・非常勤者の基本時給は、10円増の1,100円だった。27年度の給与等引上げの実施方法については、定昇実施が59.8%、手当の引上げ・新設が50.7%と高い割合を示す一方、給与表改定は17.7%にとどまっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「上司と部下の人間関係調査 Part-1」

日本能率協会で全国のビジネスパ-ソン1000人に対して、上司と部下の人間関係について意識調査を行った。
調査方法はインタ-ネットにより、内訳は男性556人、女性444人、管理職(課長以上)144人、一般社員856人となっている。

1.仕事以外で上司とどのような付き合いがありますか?
・食事や飲みに行く             管理職 :36.5%    一般社員:19.8%
・年賀状暑中見舞を送る        管理職 :25.0%    一般社員:12.9%
・家族の話をする               管理職 :18.8%    一般社員:11.1%
・趣味のために一緒に出掛ける  管理職 :11.5%    一般社員:1.4%
・プライベ-トな相談をする       管理職 :8.3%      一般社員:5.9%

2.上司と仕事以外の付き合いはないと回答
・管理職    39.6%
・一般職    63.8%

3.上司と仕事以外で付き合いたくないと回答
・管理職    47.9%
・一般職    70.1%

□ 上司と仕事以外の付き合いは「食事や飲み」「年賀状・暑中見舞」「家族の話」が上位3項目に
□ 管理職は一般社員より、上司との私的な付き合いに前向きだが、仕事以外で上司と付き合いたくない人は管理職で5割、一般社員では7割にのぼる

以上

外国人人材の活用が鍵――中小企業白書

中小企業庁は、2016年版中小企業白書を公表した。海外展開を成功させるため、海外展開に対応できる日本人の確保・育成に注力するだけではなく、外国人などの多様な人材を活用するよう提案している。外国人を雇用している企業は雇用していない企業に比べて、売上高や売上高経常利益率が高い傾向にある。人材確保・育成のほか、海外展開のビジョン・計画の明確化、段階的な軌道修正も重要になると指摘した。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

労働契約不継承でも解雇できずーー厚労省・事業譲渡で指針案

厚生労働省は、事業譲渡または合併に当たって会社が留意すべき事項を明らかにした指針(案)をまとめた。企業のM&Aが活発化するなか、適切な労働契約の承継につなげ、労使紛争の防止を図る。事業譲渡の場合、労働者が労働契約承継を同意しなかったことのみでは解雇できないため、譲受会社の概要や労働条件の変更について十分に説明し、同意を経る必要がある。合併では、合併前の労働契約が包括的に承継されるとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

6要素でグレード洗替え――トレンダーズ㈱

トレンダーズ㈱(東京都渋谷区、岡本伊久男社長)は今年4月、個人の職務=ミッションをマネジメントや専門性などの6つの切り口からポイント化し、合計点で21段階のグレードに格付けする新人事制度を導入した。6カ月単位の半期年俸制を採用しており、基本部分についてはグレード別に定額を支給し、変動部分は前半期の考課により±40%の幅で変動させる。半年ごとに担当職務を評価して今半期のグレードを見直す仕組みで、出産・育児などのライフステージに応じた働き方の変化や、スペシャリスト志向の人材にも柔軟に対応できる処遇体系としている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

配偶者手当の縮小・廃止を――厚労省検討会が報告案

厚生労働省は、多くの企業が支給している配偶者手当のあり方を見直すべきであるとする検討会報告書(案)を明らかにした。日本型雇用システムの形成とともに定着した配偶者手当だが、急速な少子高齢化社会に突入し、存在意義が後退していると強調。「就業調整」を防止して、女性の能力を発揮できる環境整備が求められるとした。配偶者手当の縮小・廃止に当たっては、賃金原資の維持、丁寧な労使協議が不可欠としている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

過重労働撲滅へ監督強化――東京労働局28年度方針

東京労働局(渡延忠局長)は、平成28年度の行政運営方針を明らかにした。長時間労働の抑制と過重労働による健康障害防止を重点事項とし、監督指導を強化する。監督対象を拡大し、月80時間超の時間外労働を確認したすべての事業場と、労災請求があった事業場に対する重点的な監督指導を実施する。昨年9月施行の改正労働者派遣法の遵守に向けた指導にも注力する。派遣先に対する個別指導を増やすとともに、定期的な集団指導を展開する方針だ。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

医師の年間給与1,400万円――病院給与実態調査

全国病院経営管理学会の実態調査によると、私的病院における平均年間給与は医師1,407万円、正看護師502万円だった。前年調査では約10%ダウンした医師が今回は約15%アップし、めだった改善をみせている。正看護師は2年連続のプラスとなり、2.8%増加した。昨年の賃上状況でも堅調な結果を示し、医師を含めた全職員平均では6,569円、2.13%となっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

女性活躍へローラー大作戦――厚労省・28年度行政運営方針

厚生労働省は、平成28年度の労働行政運営方針をまとめた。女性活躍推進や働き方改革など政府全体の重要課題に対処するため、都道府県労働局に「雇用環境・均等部(室)」を新設し、企業への働きかけを「ワンパッケージ」で行う意向を明らかにした。とくに女性活躍推進では、同部が主体となり、一般事業主行動計画の作成を義務化した301人以上企業に対する「ローラー大作戦」を展開して履行を徹底する。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

原発事故収束作業 元請・1次下請へ団交命令――都労委

東京都労働委員会(房村精一会長)は、福島第一原発の事故収束作業における第4次下請の元従業員が、発注者である東京電力や元請~第3次下請事業者に作業内容変更に関する団体交渉を拒否された紛争で、元請と第1次下請の計2社の不当労働行為を認定した。両社の担当者が業務の決定・変更について具体的に指示を出していたため、労働組合法上の使用者に当たると判断し、団交応諾を命令した。同時に救済を申し立てた解雇問題に関する団交拒否については、上位の請負会社が元従業員の解雇を求めた事実がないとして、各社の使用者性を否定している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

正社員男性のピーク44.3万円に――厚労省・雇用形態別賃金

平成27年賃金構造基本統計調査の雇用形態別集計によると、フルタイム勤務者の所定内給与のピークは、正社員男性が50~54歳44.3万円、非正社員男性が60~64歳24.6万円だった。20~24歳の水準と比べると、順に2.13倍、1.37倍であり、大きな格差が認められる。短時間労働者女性の時間給額は、正社員が1,329円、非正社員が1,020円だった。非正社員を勤続年数別にみると、0年985円に対して5年以上は1,045円となり、6.1%の差が付いている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「新入社員意識調査にみる変化-Part2」

日本生産性本部が2015年秋にアンケ-ト調査を実施。
調査対象は同本部の新入社員教育プログラム等への参加者で有効回答は男性189通、女性75通で
有効回答率34.4%

1.「自分のキャリアプランに反する仕事を我慢して続けるのは無意味と思う」
2015年 ・・・  (春)27.0%   (秋)43.6%
2014年 ・・・  (春)25.4%   (秋)37.5%
2013年 ・・・  (春)22.4%   (秋)42.4%
2012年 ・・・  (春)18.0%   (秋)26.5%
2011年 ・・・  (春)18.1%   (秋)26.3%
2010年 ・・・  (春)16.5%   (秋)25.6%

2.「残業が少なく平日でも自分の時間が持て、趣味などに時間が使える職場を好む」

2015年 ・・・ (春)67.2%   (秋)81.1%
2014年 ・・・ (春)67.1%   (秋)70.1%
2013年 ・・・ (春)62.9%   (秋)69.1%
2012年 ・・・ (春)63.8%   (秋)70.5%
2011年 ・・・ (春)61.0%   (秋)67.9%
2010年 ・・・ (春)59.2%   (秋)65.8%
3.「同僚・先輩・上司からSNSで友達申請が来た時、どのように対応しますか」
□同僚に対して
受け入れる                 ・・・ 83.0%
本当は断りたいが受け入れる ・・・ 8.7%
断る            ・・・ 8.3%
□先輩に対して
受け入れる         ・・・ 68.1%
本当は断りたいが受け入れる ・・・ 19.9%
断る            ・・・ 12.0%
□上司に対して
受け入れる         ・・・ 54.8%
本当は断りたいが受け入れる ・・・ 27.8%
断る            ・・・ 17.4%

以上

500人以下企業に任意適用――厚労省・パートの厚年適用で法案

厚生労働省はこのほど、公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法改正案を今通常国会に提出した。今年10月から規模501人以上企業に勤める一定の短時間労働者に厚生年金・健康保険が強制適用されるのを機に、新たに500人以下企業に対する任意適用を強化する。労使合意を条件として、厚生年金等の被保険者とすることができる仕組みを設ける考え。1事業所当たり最大600万円を支給する助成金を新設して適用拡大を後押しする。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

日本添乗サービス協会――訪日外国人対応で業界検定

添乗員派遣会社の業界団体である一般社団法人日本添乗サービス協会(山田隆英会長)は、訪日外国人旅行者の増加を受けて、外国人旅行者に応対する「インバウンドスタッフ」の育成に向けた新たな検定制度を構築する。入国後の交通機関の乗り換えや滞在ホテルへの移動など、旅行者の円滑な国内移動をサポートする能力を測るもので、能力水準に応じて1級~3級の3段階を設定する。28年度中に試験問題を作成して試行試験を実施し、29年度以降の国家資格化をめざす。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

SE男性の所定内35.8万円――厚労省・役職・職種・標準者賃金

平成27年賃金構造基本統計調査によると、男性の主な職種の所定内給与額はシステム・エンジニア35.8万円、営業用大型貨物自動車運転者27.5万円、機械組立工26.7万円、女性では看護師29.5万円、販売店員19.1万円などとなった。全体的に上昇傾向を示すなか、生産系技能職種の伸びがめだち、機械組立工、一般化学工、自動車組立工などで約6%増加している。一方で課長級の役職者賃金は、大手58.8万円に対して中堅が16%低い49.7万円、中小が26%低い43.6万円だった。年収ベースでみると、約100万円ずつの差が付いている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「新入社員意識調査にみる変化-Part1」

日本生産性本部が2015年秋にアンケ-ト調査を実施。
調査対象は同本部の新入社員教育プログラム等への参加者で有効回答は男性189通、女性75通で有効回答率34.4%

1.「あなたは管理職になりたいですか」      (昨年度)
□女性 ・・・ なりたい    27.0% (27.2%)
なりたくない       73.0%   (72.8%)
□男性 ・・・ なりたい    62.0%   (65.5%)
なりたくない   38.0%   (34.5%)
※管理職になりたくない女性の「なりたくない理由」 (昨年度)
・自分の自由な時間をもちたい   35.8%    (38.9%)
・重い責任のあるしごとは避けたい  26.4%     (15.3%)
・組織に縛られたくない         20.8%     (15.3%)
・専門性の高い仕事がしたい      11.3%      (23.7%)

2.「管理職になりたい理由は」                                    (昨年度)
□女性 ・・・  より高い報酬を得たい         40.0%  (17.4%)
様々な業務に挑戦したい       30.0%  (34.9%)
自身の裁量で仕事を進めたい 20.0%  (30.4%)
認められたい              10.0%  (13.0%)
□男性 ・・・ より高い報酬を得たい    46.5%  (28.6%)
自身の裁量で仕事を進めたい   22.8%  (17.3%)
様々な業務に挑戦したい   18.4%  (36.8%)
認められたい        11.4%  (15.3%)

以上

賃金改善 同一組合で700円減――16春闘・労働新聞社調査

トヨタや日立など超大手金属メーカー以外の賃上げ状況を本紙が調べたところ、ベースアップを含む賃金改善で妥結した108社の平均は1574円であることが分かった。前年と比較可能な67社は約700円低い1322円で、昨年の同時期、前年を上回っていた状況から逆転し、後続する中小への波及が早くも失速気味となっている。ただ、正社員以外の処遇を改善する動きは活発化しており、底上げ・格差是正を通じた人手確保はもとより、消費喚起につなげたい企業の思惑が感じられる。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

不払い残業で34億円遡及払い――東京労働局・26年度是正結果

東京労働局(渡延忠局長)は、平成26年度における賃金不払い残業の是正結果をまとめた。時間外・休日労働などの割増賃金が適正に支払われていないとして是正指導した企業のうち、遡及支払い額が100万円以上になったのは127社で、総額は前年度の1.5倍に当たる約34億円に上った。割増賃金の定額払いを理由として実労働時間に応じた割増賃金を支給しないなど、定額払いを不適切に運用し、高額の不払いが発生したケースがめだつ。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

男性・所定内 東京・中企業39.1万円に――厚労省・都道府県別賃金

平成27年賃金構造基本統計調査の都道府県別集計によると、100~999人規模の一般労働者・男性の所定内給与額は、東京39.1万円、大阪34.6万円、愛知32.2万円などとなった。いずれも前年結果を上回り、順に4.1%増、3.9%増、0.9%増と伸びている。短時間労働者・女性の時間給は、1,000円以上の地域が17都府県を数え、前年の8都府県から倍増した。都市部での増加が顕著で、東京は14円増の1,221円、大阪は57円増の1,126円などとなっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

人材サービス2団体、派遣の処遇向上へ連合と共同宣言

日本人材派遣協会(派遣協、水田正道会長)と日本生産技能労務協会(技能協、清水竜一会長)の人材サービス業2団体は3月15日、派遣労働者の処遇向上と派遣事業の適正な運営に向けて、連合との共同宣言にそれぞれ調印した。両協会と連合が取り組むべき事項を具体的に明記。協会は、派遣労働者の希望を踏まえた雇用安定措置の徹底などを派遣元会員企業に要請する。一方、連合は、派遣先の労働組合を通じて、派遣先の正規職員との均衡待遇実現に向けた配慮を派遣先事業主に求めるとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

春闘賃上げ回答・妥結速報(1)

2016春闘集中回答日(3月16日)で示された金属労協(JCM)5産別のデータをまとめた。賃金改善、一時金の要求・回答・前年実績の企業別一覧。集計対象51組合が平均3,817円の賃上げを要求し、同日12時時点で回答を引き出した39組合中36組合が賃金構造維持分(定昇相当分)とは別に、平均1,468円のベアを含む賃金改善の回答を得た。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

ピークは55歳62万円に――大手の大卒総合職モデル

大手企業380社を継続的に調べている中央労働委員会の賃金事情調査によると、大卒総合職のモデル賃金は22歳21.4万円、35歳39.8万円、45歳55.0万円、55歳62.4万円などとなった。前年に比べてめだった変化はみられず、いずれの年齢も±1%内の増減にとどまっている。ピークを迎える55歳の水準は、22歳の2.92倍だった。平成27年の賃金改定状況では、平均改定額が7137円、ベア分は1644円となっている。賃金表がある企業の57%がベアを実施したと答え、定昇制度を持つ企業の25%が昇給を増額したとしている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

建設現場のメンタルヘルス対策で無記名ストレス検査を提案――建災防

建設業労働災害防止協会(錢高一善会長)が設置した「建設業におけるメンタルヘルス対策のあり方に関する検討委員会」は3月10日、第4回会合を開き、報告書を取りまとめた。重層下請構造下で複数の事業者が混在する建設現場での効果的な対策として、朝礼時における無記名のストレスチェックの実施を提案。併せて、作業前の安全ミーティングで、職長が作業員の健康状態を確認する「健康KY」を毎日実施することとした。建災防は来年度、各対策の具体的な実施方法などを検討するとともに、各事業者への普及に取り組む考え。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

パート賞与にも同じ係数――千葉信用金庫

千葉信用金庫(千葉市中央区、伊谷啓理事長)は、パート職員にも正職員と同じ枠組みで人事考課を行い、賞与支給額の決定や成長度の確認に活用している。半年ごとに行う業績考課では、目標達成度に加えてコンプライアンスなどの情意面も採点し、それぞれの合計点に応じて7段階の総合評価を実施。評価ランクで賞与の支給係数を決めるもので、同じランクなら正職員と同じ支給係数を適用している。併せて年に1回、二十数項目ある着眼点から能力考課を行っており、今後の目標設定や業務配分に反映。正職員登用試験では、合否を占う重要な判断材料としても活用している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

労働時間削減へ委員会設置――住友林業/健康経営対策

建設業の住友林業㈱(東京都千代田区、市川晃代表取締役社長、連結1万8137人)では「健康経営」を推進している。ワーク・ライフ・バランス対策では、全国の住宅事業本部・全62支店に「働きかた向上委員会」を設け、それぞれに職場の消灯時刻の設定などの課題を決め、労働時間削減に取り組んでいるほか、定刻になると個人用パソコンが強制的にシャットダウンされる仕組みも。経営トップの主導により、勤務時間中は全面的に禁煙としており、折にふれて市川社長自らが禁煙の大切さを社員に説いている。

 

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

高齢退職予定者バンクを創設――厚労省・生涯現役社会へ

厚生労働省は、生涯現役社会の実現に向け、高年齢退職予定者キャリア人材バンク(仮称)を創設するとともに、高年齢者を無期雇用に転換させた企業への助成制度をスタートさせる予定である。同人材バンクでは、高年齢退職予定者のキャリア情報を一括登録し、能力の活用を希望する企業へ紹介するシステム。新助成金は、50歳以上で定年前の有期契約労働者を無期契約に転換した場合、1人当たり50万円を支給する。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

現金給与総額・前年並みの31.7万円に――毎勤統計平成27年平均確報

厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、平成27年平均の現金給与総額は31.4万円となり、前年比では0.1%増にとどまった。消費者物価指数の伸び率1.0%増を下回り、実質賃金指数でも0.9%減と落ち込んでいる。一方で所定内給与は0.3%増の24.0万円となり、10年ぶりにプラスに転じた。雇用形態別では一般労働者が30.4万円、パート労働者が9.2万円となり、ともに0.5%伸びている。拡大傾向の止まらないパート比率は、初めて3割を超えている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

同一評価表使い賞与査定――NPOハートフル「パート活躍推進策」

特定非営利活動法人ハートフル(群馬県高崎市、櫻井宏子代表、76人)は、パート労働者の活躍を推し進めている。賞与査定は正社員と非正社員を同一の評価表に基づき評価を行っており、「人間性」を重視した評価項目を設定しているのが特長だ。非正社員の時給は、正社員の月給を時給換算した時と同額をめざしている。正社員転換制度も整備し、現在は年に2回の試験を実施中。今年度、厚生労働省が始めたパートタイム労働者活躍推進企業表彰(本紙2月8日号2面)で「最優良賞」を受賞した取組みを紹介したい。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

待遇改善へ集中回答日前日に「共同宣言」――連合と人材サービス団体

連合は、派遣労働者の待遇改善、労働条件向上に向けた共同宣言を人材サービス業の2団体と近く交わす。底上げ、格差是正を最大の狙いとする16春闘の集中回答日(3月16日)前日に公表する段取りで、派遣元先それぞれの立場でできる取組みを通じ、当事者の派遣労働者がやりがいを持って働ける環境整備につなげる考えだ。
安倍総理が指示した同一労働同一賃金に向けた政府の動きよりも早く、同種の業務に従事する労働者の均衡を図るモノサシ作りも検討する。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

男性の所定内のピーク43万円に――厚労省・平成27年賃構調査(概況)

厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査によると、一般労働者・男性の所定内給与額は平均で33.5万円、年齢階級別のピークは50~54歳43.0万円となった。前年を上回る上昇傾向を示し、唯一落ち込んだ60~64歳を除いて軒並み1~2%台の伸びをみせている。短時間労働者・女性の1時間当たり賃金は、前年比20円アップの1,032円に。卸売業,小売業が15円アップの954円、医療,福祉が26円アップの1,257円などと伸びている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

オリジナル絵本使用し教育――浅野製版所「若手社員育成・定着策」

広告制作などを手掛ける㈱浅野製版所(東京都中央区、浅野輝夫代表取締役、44人)では、工夫を凝らしたキャリア教育や研修、充実した福利厚生などにより若手の育成と定着が進んでいる。新入社員研修で一人ひとりに配る「ライフプランニング絵本」は、一般的に一生涯にかかる費用を考えさせる独自の教育アイテム。キャリアプランを意識させつつ、同時に長く正社員として働くことの重要性を説く。研修制度も充実しており、社員の特長は管理職同士で共有。部署を越えて長所を活かせる環境づくりをしている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「女性躍進企業のデ-タベ-ス」

厚生労働省は、『企業における女性の活躍状況を一元的に集約』したデ-タベ-スを開設しました。「行動計画」の公表先として使えるほか、求職者は閲覧する事により企業選択に使えます。

«デ-タベ-スの特徴»

□企業の方々向け
①自社の状況を学生や一般の方々にアピ-ルすることができる
②業界内、地域内での自社の位置付けを知ることができる
③他社の状況や取組を参考にし自社の取組のヒントとすることができる

※女性躍進法に基づき、女性の活躍状況に関する状況など優良な事業主であることの「認定」を取得する際は、このデ-タベ-スの公表が必要です。

□学生や求職中の方々向け
①業種別、地域別、規模別に検索できる
②企業の女性活躍に対する姿勢や現在の状況を知ることができる
③就職活動の企業研究に生かせる

□女性の活躍業デ-タベ-ス http://www.positive-ryouritsu.jp/positivedb/

※平成28年4月から女性活躍推進法に基づき、常用労働者301人以上の企業は「自社の女性の活躍状況に関する情報」を省令に規定する14項目☆から1項目以上公表する事が義務となります。常用労働者300人以下の企業は努力義務。

☆「採用した労働者に占める女性労働者の割合」「男女別の育児休業取得率」「男女別の採用10年前後の継続雇用割合」「一月当たりの労働者の平均残業時間」「管理職に占める女性労働者の割合」など

以上

22団体と協力し女性活躍促進――埼玉県

埼玉県は、同県内の商工会議所や業界団体計22団体と協力して女性活躍推進を積極化している。建設業や運送業など女性活躍が進まない業界団体を中心に、経営者の意識改革を目的としたセミナーを商議所支部や団体ごとに開催しているほか、労働者50人前後の企業を視察し、好事例集を作成した。好事例のなかには、新人教育におけるメンター制度の活用などで定着率向上につながっているケースもある。仕事と子育ての難しさなどの実態も浮かび上がった。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

300人以下規模に照準――厚労省が女性活躍推進事業

厚生労働省は平成28年度、従業員数300人以下の中小企業を対象とした
女性活躍推進事業をスタートさせる方針である。昨年の通常国会で成立
した女性活躍推進法において、一般事業主行動計画の作成・届出が努力
義務に留まった中小企業における取組みを加速化させる狙い。主要業種
の事業主団体内に「女性活躍推進センター」(仮称)を設置し、傘下企業
を対象としたアドバイザーによる個別訪問の実施などきめ細かな支援と
助成金支給を予定している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

16春闘 金属大手が要求を提出――下請けの賃上げ要請も

大手金属メーカーの労働組合が16春闘の要求を提出した。鉄鋼や造船な
ど基幹労連傘下の2月12日を皮切りに、自動車総連や機連合も大手を中
心に一斉に始動。いずれも、定期昇給分とは別に3000円以上の賃上げ要
求を決めた金属労協の方針に沿った内容で、下請けなどでも賃上げが実
現するよう、業界団体への要請の構えもみせている。自らの賃上げだけ
では経済が動かないとの判断が背景にある。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

大卒モデル賃金・総合職35歳で39.1万円――経団連・東京経協「定期賃金調査」

経団連と東京経協が共同で実施した「2015年6月度定期賃金調査」によ
ると、総合職・大卒のモデル賃金は22歳21.3万円、35歳39.1万円、
45歳53.8万円、ピークの55歳63.0万円などとなった。全年齢で前年結果
を上回り、とくに40~50歳代では4~5%台の大幅な上昇率を示してい
る。過去2年の減少傾向から一転して持ち直したもので、22歳に対する
ピーク時の倍率も前年の2.84倍から2.96倍に回復した。役職者賃金はお
おむね1%前後の微増となり、部長は69.8万円、課長は53.9万円だった。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

第2新卒採用で新奨励金――厚労省・27年度補正予算

厚生労働省は、若者の雇用安定と待遇改善を図るため、3年以内の既卒者
や高校中退者を新規に採用して定着させた企業に対する奨励金制度を創設
する。奨励金の対象となるのは既卒者、高校中退者それぞれ2人までで、
支給額は中小企業の場合、採用1年目に1人当たり15万~60万円とした。併
せて、キャリアアップ助成金を拡充し、非正規の正社員転換に対する支給
額を増額させる。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

ホームページ充実優先を――東商江戸川支部・中小へハンドブック

東京商工会議所江戸川支部(平田善信会長)は、建設・運輸・製造業の技
能系労働者確保に向けたハンドブックを作成した。同支部会員には3業界
の中小企業が多く、人材不足にあえいでいることから企画した。採用から
定着までの各段階で企業が実施すべき対策を説明。採用活動に当たって、
写真などビジュアルを中心にホームページを充実させる必要性や、最近の
若者への接し方などを示した。管内の優良企業事例紹介では、インターン
シップ活用の有効性などをアピールしている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

最大で±40~80%変動――日本インター㈱の新賞与制度

日本インター㈱(神奈川県秦野市、キムテイホウ社長)は、職位・職種別に最大で±40~80%の変動を行う新賞与制度を導入した。6段階の業績評価により大きなメリハリを利かせる仕組みで、営業や研究開発などの職種では、評価次第で大企業と遜色のない年収を支給する。併せて利益配分賞与を新設し、営業利益が目標値を10%上回った場合をめどに、業績アップへ貢献した人材に加算。年収基準額を限度とし、思い切って成果を還元する。人事・賃金制度全般の見直しに伴って採り入れたもので、支給月数の底上げより個人への配分を優先している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「新規大学卒業就職者の離職状況」

学業年次における3年目までの離職率が厚生労働省から発表された。
規模系では
平成15年3月卒 35.8%     平成20年3月卒 30.0%
平成16年3月卒 36.6%     平成21年3月卒 28.8%
平成17年3月卒 35.9%     平成22年3月卒 31.0%
平成18年3月卒 34.2%     平成23年3月卒 32.4%
平成19年3月卒 31.1%     平成24年3月卒 32.3%
となっており3年目では3人に1人が離職している。

また、規模別での3年目の離職率推移をみると
5人未満    約60%
5~29人     約50%
30~99人        約40%
100~499人   約35%
500~999人   約30%
1000人以上    約25%
で規模との相関関係が伺える。

学歴別の推移では
短大卒   40%前後
高校卒   45%前後
中学卒   65%前後
となっている。

以上

違法な長時間労働で大手ディスカウント業を送検――東京労働局

東京労働局(渡延忠局長)は、時間外・休日労働協定(36協定)
の範囲を上回る違法な時間外労働を従業員に行わせたとして、大
手ディスカウントストア業の㈱ドン・キホーテ(東京都目黒区)
および同社執行役員など8人を労働基準法第32条(労働時間)違
反の疑いで東京地検に書類送検した。36協定で3カ月間の時間外
労働を120時間以内と定めていたにもかかわらず、都内5店舗に
おいて最長約416時間に及ぶ時間外労働を従業員に行わせた疑い。
全国の同社店舗で労基法違反がめだったことから、過重労働撲滅
特別対策班(通称・かとく)が捜査を進めていた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

2年連続改善で賃上げ率2.4%に――経団連・東京経協調査

経団連と東京経協が共同で行った「昇給、ベースアップ実施状況調査」
によると、2015年の平均賃上げ額は7,308円で、所定内賃金に対する賃
上げ率は2.4%だった。ともに2年連続で改善し、金額では前年比で520
円アップ、率では0.2ポイント上昇している。昇給とベアをともに実施し
た企業の割合は全体の64.8%となり、ベア分の平均は1,340円だった。
一方で賃上げの主な考慮要素として、「人材確保・定着率の向上」を挙
げた割合が約15%にまで高まっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

運転士も積極的に登用――豊橋鉄道/女性活用策

豊橋鉄道㈱(愛知県豊橋市、伊藤正雄代表取締役社長、198人)は、運
転士を中心に現業職への女性登用を積極的に推進している。運転士に
は、女性専用の更衣室を設けたり、宿泊を含んだ勤務に対応できるよ
う仮泊室の整備を実施した。総合職における女性活用も進めており、
将来の幹部候補として教育している。産前産後および育児中の女性の
労働環境整備は、グループ全体で行うことで、柔軟な受入れ態勢を構
築した。運転士の過労は事故につながりかねないことから、年次有給
休暇の取得促進にも励んでいる。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

働き方改革で奨励金最大100万円――東京都28年度新事業

東京都は平成28年度、所定外労働時間の削減など働き方改革に取り組む企業への支援事業を開始する。このほど公表した28年度予算原案に盛り込まれたもので、労働時間や休み方の見直しなどに取り組むことを宣言した「働き方改革宣言企業」に奨励金として1社当たり最大60万円を支給するほか、宣言内容を実践した場合にさらに最大40万円を支給する。対象企業は1000社。専門家を派遣し、生産性向上のための助言も行う。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

大卒・非管理職35歳で32万円に――関西地域のモデル賃金調査

関西地域の9つの経営者団体が共同で実施した標準勤続者賃金調査によると、大卒・事務技術のモデル所定内賃金は、非管理職が22歳20.5万円、35歳32.0万円、管理職では45歳48.1万円、55歳56.2万円などとなった。ピークを迎える際の水準を初任時22歳と比較すると、非管理職では定年直前の2.03倍、管理職では55歳の2.67倍に達している。一方で付帯調査のなかで調べた定年時のモデル退職金は、大卒・事務技術が1,800万円強となり、高卒では事務技術が1,580万円、技能がわずかに低い1,520万円だった。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

専用工場つくり解体作業行う――㈱エコ計画/障害者雇用策

産廃処理業の㈱エコ計画(埼玉県さいたま市、井上綱隆社長、357人)は昨年11月、埼玉県寄居町に「Eスペース」を開設し稼働を始めた。Eスペースは、ジュピターテレコムの特例子会社㈱ジェイコムハートと提携して、障害者雇用を積極的に推進する工場だ。雇用する障害者は、ジュピター社が顧客に提供していた専用機械を分解する作業に従事する。スロープを設けるなど、工場内の作業環境は常に改善。朝礼では、ネジを素手で触ることによるケガの防止などを訴える。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

シルバー人材センター週40時間まで就労可能に――厚労省

厚生労働省の労働政策審議会(樋口美雄会長)は、シルバー人材センターの就業要件緩和を求めた建議を明らかにした。同センターでの就労は、臨時的・短期的で軽易な業務に限っているが、都道府県知事による業務の範囲、地域の指定を前提として要件緩和を実施すべきとしている。現行では、月10日程度、週20時間以下とする就労制限があるが、日数制限を外して週40時間まで可能とする方向である。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

“3年後の目標”を30%反映――西尾レントオール

西尾レントオール㈱(大阪市中央区、西尾公志社長)は、“3年後の立場・役割を見据えた目標”にも取り組む独自の目標管理制度を運用している。当年度に達成すべき短期の課題に偏らず、将来に向けた能力開発、部下育成などにも30%のウエートを割くもの。最終的に7段階で絶対評価し、基本給の昇給率決定に反映している。入社1年目から会社方針に沿った目標設定や自己評価を求めることで、早期にセルフマネジメントを身に付けさせるのが狙い。日々の業務を記録するランクUPノートを併用し、若手育成を推し進めている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

退職金不支給の違法性とは

退職金は、支払い条件が明確であれば労働基準法11条の「労働の対償」としての賃金に該当する。その法的性格は、賃金後払い的性格、功労報償的性格、生活保障的性格を併せ持ち、個々の退職金の実態に即して判断しなければならない。たとえば、賃金後払い的性格からすれば、懲戒解雇のケースでしばしば登場する「退職金没収」は法違反となってしまうが、功労報償的性格に立てば、退職時に使用者が勤務の再評価を行った結果として認められることになる。しかし、濫用は許されず、勤続の功を抹消してしまうほどの顕著な背信が認められる場合にのみ有効とされている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

計画年休制度ブーム呼ぶか

労働基準法改正案は、現在、継続審議中だが年次有給休暇の取得促進は重要なテーマの1つとなっている。成立すれば、使用者は年休付与日数が10日以上ある労働者を対象に有給休暇の日数のうち5日以上については取得時季を指定することが義務付けられることになる。ただし、労働者が時季指定した場合や計画的付与がなされた場合、あるいはその両方が行われた場合には、それらの日数の合計が年5日以上に達したときは、使用者は個の義務を免れることができる。この結果、年休の「計画的付与制度」の導入は飛躍的に増加することが予想されている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

大卒のピークは55歳46.2万円――都内中小のモデル賃金

東京都の「中小企業の賃金事情」調査によると、大卒のモデル賃金は22歳20.4万円、35歳31.7万円、45歳39.9万円、ピークの55歳46.2万円などとなった。中高年層で落ち込みがめだち、初任時に対するピーク時の倍率は2.26倍に低下している。実在者全体の平均賃金は1.9%減の34.7万円となり、2年ぶりにマイナスに転じた。一方で過去1年間にベアを実施した企業割合は前年比4ポイント伸び、全体の32.6%を占めている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

中小の主体的取組み促す――連合白書

合は1月7日、16春闘に向けた労働側の交渉対策資料に位置付ける「連合白書」を公表した。大手準拠・追従からの脱却をうたった今次闘争方針は中小労組のより主体的取組みを促した点が特徴で、世間相場と比べた自社の賃金が満足できる水準かどうか、よりストレートな思いを交渉の場で持ち出せるための新たな参考資料なども白書には掲載。賃金の絶対額にこだわりつつ、人口減少社会でいかに配分することが持続可能な経営につながるかを労使で真剣に話し合うよう促している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

2016年春季労使交渉に臨む経営側のスタンス(速報)

産労総合研究所は2015年11月中旬から12月下旬で全国1、2部上場企業及び過去に回答のあった企業から任意抽出3000社に郵送によるアンケ-トで回答のあった82社についての集計を発表した。
(299人以下43社、300~999人24社、1000人以上15社)

1.2016年の賃上げ予測(世間相場)

・2015年と同程度          ・・・ 50.0%
・現時点ではわからない  ・・・  24.4%
・2015年を上回る          ・・・ 14.6%
・2015年を下回る       ・・・ 11.0%

2.2016年の賃上げ予測(自社)

・賃上げを実施する           ・・・ 64.6%
・現時点では分からない    ・・・ 28.0%
・賃上げせず据え置く予定 ・・・  7.3%

3.定期昇給制度の有無と賃金改定の予定

・定期昇給制度がある        ・・・ 76.8%
・定期昇給制度はない       ・・・ 22.0%
・その他                        ・・・  1.2%

4.定期昇給制度があると回答した企業の予定

・定昇のみ実施する予定      ・・・ 57.1%
・現時点では分からない       ・・・ 28.6%
・定昇もベアも実施する予定  ・・・ 11.1%

5.企業業績が向上した場合の配分

・賞与に回したい                            ・・・ 56.1%
・賃上げと賞与にバランスよく配分 ・・・ 22.0%
・賃上げに回したい              ・・・   7.3%
・賃上げ賞与には配分しない    ・・・   4.9%
・昇格、昇進の原資に回したい   ・・・   3.7%
・その他                         ・・・   6.1%

以上

「厚生労働省ストレスチェック支援」

平成27年12月より施行されたストレスチェック制度への対策として、厚生労働省が
下記項目について情報公開しています。
アクセスは
「ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等」です。
①厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム(ダウンロ-ドサイト)
②ストレスチェック制度における労働基準監督署への報告書の提出について(PDF)
③ストレスチェック制度簡単導入マニュアル(PDF)
④ストレスチェック制度説明資料(PDF)
⑤労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度実施マニュアル(PDF)
⑥数値基準に基づいて「高ストレス者」を選定する方法(PDF)
⑦情報通信機器を用いた面接指導の実施について(PDF)
⑧ストレスチェック制度Q&A(PDF)
⑨職業性ストレス簡易調査票/57項目(Word)
⑩職業性ストレス簡易調査票英語版/57項目(Word)
⑪ストレスチェック制度実施規程例(PDF)
⑫外部機関にストレスチェック及び面接指導を委託する場合のチェックリスト例(PDF)

以上

〔巻頭特別寄稿〕どうなる!16年賃上げ

本紙では、2016年新春特別寄稿として、人事賃金欄の8、9面で事例解説などを担当している賃金コンサルタントの菊谷寛之、赤津雅彦両代表に今年の賃上げ予想をお願いした。菊谷代表は「2.4~2.6%程度」、赤津代表は2%台後半と予想する。昨年の賃上げ実績を超えるのは間違いなさそう。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

内妻に遺族厚生年金受給権――社保審査会が不支給処分取り消す

戸籍上の妻がいる男性の内縁の妻が、厚生労働大臣による遺族厚生年金の不支給処分を不服として行った再審査請求で、社会保険審査会はこのほど請求を認め、原処分を取り消した。男性は生前、正妻の居住地をたびたび訪問していたものの、自分あての郵便物を受け取るための限定的なものだったことなどから、正妻との婚姻関係が形骸化していたと判断。内縁の妻との間に認知した子どもがいるうえ、生計維持関係などが認められるとして内縁の妻に遺族厚生年金を支給すべきとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

新卒採用 4月選考開始に戻して――中部3経協

愛知、岐阜、三重3県の経営者協会は、大学卒業予定者の採用活動の時期に関する意識調査を実施した。会員企業の半数が12月情報開示解禁、4月選考活動開始、10月内定という従来のスケジュールを支持していることが明らかになり、要望書を経団連に提出している。今回のスケジュールでは、内定辞退者数の見込みが立たず終了時期を読めない、内々定辞退防止のフォローアップ活動に追われ負担が増加するなどの問題が表面化した。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

派遣許可基準クリアを後押し――厚労省が全国で相談会など開催

厚生労働省は、改正労働者派遣法により特定労働者派遣事業が撤廃されることから、中小規模の派遣元事業主が円滑に許可制に移行できるよう全国で説明会を開催など支援対策を強化する方針である。全国を8ブロックに分けて、暫定的な配慮措置や再就職援助計画の作成支援、融資・助成金の活用などに関するセミナーや巡回個別相談などを行い、許可基準を満たせない派遣元を後押しする。派遣労働者の雇用安定にも結びつける考え。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

大規模工事の7割が厳しい工期に――東京労働局調査

東京労働局(渡延忠局長)が大規模工事現場の元請に実施したアンケート調査で、約7割の現場が厳しい工期で施工している実態が明らかになった。早朝や夜間などの所定外労働を増やして対応している現場が多く、作業員の慌てた行動や、夜間工事中の管理不徹底などが原因で休業災害が発生している。同労働局はこのほど、公共工事の発注機関を集めた会合で、受注者の実態を踏まえた工期の見直しや、安全衛生に関する経費の確保を要請している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

強制捜査で違法時間外発覚――一関労基署

岩手・一関労働基準監督署(高橋友行署長)は、36協定で定めた時間数を超えて時間外労働をさせた道路貨物運送業の㈱ヤマキ産業運送(岩手県一関市)ならびに同社代表取締役と同社取締役の計1法人2人を労働基準法第32条(労働時間)違反の疑いで盛岡地検一関支部に書類送検した。同社トラック運転者に1カ月当たり最大156時間の時間外労働をさせていた。行政指導後の改善報告に虚偽の記載をした疑いから強制捜査に踏み切り、法違反が明らかになっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

特定受給資格者の範囲拡大へ――厚労省が雇用保険見直し案

厚生労働省は、次期通常国会で雇用保険制度を大幅に見直す意向である。倒産・解雇などによって離職した「特定受給資格者」の認定基準の緩和や、65歳以上で新たに雇用される者についても雇用保険制度の対象とする。特定受給資格者では、労働条件の著しい相違により離職した者の範囲を拡大する方向。早期再就職に効果のある再就職手当の給付率も最大70%にまで引き上げるとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

心の健康対策で検討委設置――建災防

建設業労働災害防止協会(錢高一善会長)は、「建設業におけるメンタルヘルス対策のあり方に関する検討委員会」を設置し、重層請負構造など建設業の特性に配慮した対策の進め方について検討を開始した。精神障害の労災認定件数が他産業よりも多いことなどが背景にある。検討結果を踏まえ、元請と下請が協力して取り組むべき事項などを盛り込んだ建設事業者および現場向けの手引きを作成する考え。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

1審偽装請負の判示覆る――東京高裁

大日本印刷(株)の子会社である(株)DNPファインオプトロニクスの工場で働いていた請負会社の元労働者が、同社に対して偽装請負を理由として正社員雇用を求めた裁判の控訴審で、東京高裁は、1審の偽装請負判断を覆した。業務が定型的で指揮命令が不要だったことや、製造指示書が製造条件を記載するに過ぎず、具体的な指揮命令を明記したものではなかったと認めたもの。1審、控訴審ともに正社員化の要求は斥けている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

ストレスチェック運用へソフト無料配布――厚労省・12月施行で

厚生労働省は、12月から施行したストレスチェック制度の実施プログラムを作成し、ホームページからダウンロードできるようにした。ストレスチェック制度の導入・運用を簡易に行えるソフトで、このほど無料配布を開始。労働者がパソコン画面でストレスチェックを受検できる機能から労働基準監督署へ報告画面まで網羅している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

労働委員会活性化へ議論――全労委総会

全国労働委員会連絡協議会は11月19~20日、第70回総会を東京都内で開き、不当労働行為審査の迅速・的確化の工夫など労働委員会を活性化させるための取組みについて各労働委員会公労使委員が議論した。審査事件に代理人弁護士を付けていないケースが多いことから、事実調査時や審問時において申立人・被申立人に対して争点となる事項や立証すべき事項を積極的に提示し、具体的な釈明を求める取組みが審査期間の短縮化などに効果を上げているとの報告があった。あらかじめ申立書や答弁書の文例を紹介している労委もある。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

雇用特区内で外国人拡大――愛知県が要望

愛知県は11月26日に開かれた国家戦略特別区域会議で、特区内での外国人労働者の受入れ要件拡大を政府に求めた。外国人雇用特区を制定し、人手不足が深刻な分野で高度な資格・能力を持つ外国人労働者を新たな在留資格である「産業人材」として受け入れる制度の創設を提案している。国内労働者の雇用を奪わないよう配慮し、受入れには慎重な判断基準を設ける構え。受入れ期間は最長で5年とするが更新も認める方向である。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「雇用確保措置」実施済み企業99.2%に

厚生労働省発表の平成27年度における「高齢者の雇用状況」によると、高齢者を65歳まで雇用するための「高年齢者雇用確保措置」を「実施済み」の企業は、前年より1.1ポイント増加の99.2%となった。規模別では大企業が前年比0.4ポイント増加の99.9%に対して、中小企業は前年比1.1ポイント増加の99.1%となっている。
また、希望者全員が65歳まで働ける企業は72.5%で、前年よりも1.5ポイント増加した。

この結果をうけ、同省では「雇用確保措置が未実施の企業1251社のすべてに対して、都道府県労働局、ハロ-ワ-クによる計画的・重点的な個別指導を行い、早期解消を図りたい。高齢者雇用安定法の義務を超え、生涯現役で働ける企業の普及・啓発等に取り組んでいく。」としている。

また、「雇用確保措置」の内訳では、「定年制の廃止」が前年比0.1ポイント減少の2.6%、「定年の引上げ」が前年比0.1ポイント増加15.7%だったのに対して、「継続雇用制度の導入」は横ばいの81.7%となっている。

以上

事業転換・再編も対象に――厚労省・労働移動支援助成金を拡充

厚生労働省は、平成27年度中に労働移動支援助成金の支給対象を拡充する方針を固めた。現行では、事業や活動規模の縮小・廃止に伴う労働者の再就職支援に助成対象を限っているが、拡充後は事業転換や事業再編に伴う労働移動も対象とする意向である。再就職に向けた休暇付与に対する奨励金は、日額のアップとともに支給日数の上限を現行の2倍180日に引き上げる。政府の規制改革会議が見直しを提言していた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

派遣社員のキャリア形成支援に手引き――派遣協会

派遣社員の能力や希望を正確に把握し、適切なキャリアコンサルティングの実施を――一般社団法人日本人材派遣協会(水田正道会長)は、派遣会社を対象とした「派遣労働におけるキャリアアップ支援の手引き」を作成した。改正労働者派遣法に盛り込まれたキャリア形成支援の取組みを紹介するとともに、企業事例を踏まえて具体的な取組みを示している。派遣登録時や派遣契約の更改時などを利用して能力や志向を把握すると同時にコンサルティングを行うことが効果的と指摘。研修実施などによる相談担当者の育成も推奨した。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

競争力向上へ高齢者雇用ガイドライン――アパレル業界

一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会(廣内武理事長)は、高齢者雇用ガイドラインを作成した。アパレル業界では中小企業を中心に高齢者活用の意識が極めて低いことから、対策に乗り出したもの。高齢者雇用により競争力が高まるといったメリットの解説や、雇用制度のつくり方などをアドバイスしている。12月9日の東京を皮切りに大阪、福岡でセミナーを開催して同ガイドラインの周知を図る。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

事業譲渡・承継ルール適用は慎重に――厚労省・承継法で検討報告案

厚生労働省は、組織変動に伴う労働関係に関する研究会報告書(案)を作成した。近年拡大している「事業譲渡」に対する労働契約承継ルールの適用を検討したもので、雇用維持の観点などから、適用については「慎重に考えるべき」との結論を出している。ただし、承継に当たっては、労働者の個別合意が必要であり、手続き上のルールについてガイドラインを示すよう求めた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

建設、運輸の女性活躍推進を――東商が国に要望

東京商工会議所(三村明夫会頭)は「東京の国際競争力強化に向けた要望」を取りまとめ、国土交通省に提出した。物流の効率化・高度化を支えるトラックドライバーや、社会資本整備の担い手となる建設技能者を確保・育成する取組みをさらに強化するよう提言。とくに、道の駅などで女性ドライバーが利用できる休憩施設の拡充など、女性の活躍推進に向けた重点的な取組みを求めている。少子・高齢化社会への対応として、柔軟な働き方であるテレワークの普及も訴えた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

技能実習機関 22事業場で過労死基準超え――愛知労働局・平成26年監督結果

愛知労働局(藤澤勝博局長)は、平成26年に実施した外国人技能実習生の実習実施機関に対する監督指導結果を公表した。8割以上の事業場で何らかの労働基準関係法令違反が発覚している。とくに、労働時間に関する違反がめだっており、1カ月に100時間以上の過労死基準に達する残業をさせている事業場が22社に上る。10月には違法な残業をさせたうえ残業代を支払わなかった事業場を送検するなど、司法処分を積極化させている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

労働時間制度と労働者の割合及び特徴

□通常の労働時間制:労働者割合43.3
・9時始業、18時終業などの一般的働き方
・法定労働時間は1日8時間、週40時間

□変形労働時間制:労働者割合40.3%
・1年、1カ月単位
・交替勤務の場合や季節等によって業務の繁閑差が
ある場合に適用
・一定期間を平均して法定労働時間の範囲内であれ
ば1日8時間、週40時間を超えて労働できる

□フレックスタイム制:労働者割合8.3%
・一定期間(1カ月以内)の総労働時間を労使協定で
定めれば始業、終業時刻を労働者の事由にできる
・労働しなければならない時間帯(コアタイム)が設定
されている場合がある

□事業場外みなし制:労働者割合6.9%
・外回り営業など事業場の外で労働し、かつ労働時間
の算定が困難な場合に適用
・所定労働時間を超えて労働することが通常必要となる
場合に適用

□専門業務型裁量労働制 → 労働者割合1.0%
・新商品や新技術の研究開発、弁護士、公認会計士、
記者、編集者、コピ-ライタ-等19業務に限定
・労使協定で定められたみなし労働時間が適用

□企画業務型裁量労働制:労働者割合0.2%
・事業の運営に関する事項についての企画、立案、調査、
分析業務に従事し裁量をもって労働できる場合に適用
・労使委員会が決議したみなし労働時間が適用

※厚生労働省「平成26年就労条件総合調査」より作成

以上

解雇金銭解決制を具体化へ――厚労省が本格検討開始

厚生労働省は、学識経験者や労使代表など計22人の委員で構成する「透明かつ公正な労働紛争解決システム等の在り方に関する検討会」(荒木尚志座長)をスタートさせた。裁判によって解雇無効とされた場合の金銭救済制度や現行の個別労働紛争解決手段がより有効に活用されるための方策などが主要課題となる。「日本再興戦略・改訂2015」などで検討が求められていた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

女性の働きやすさでチェックリスト――日建連

一般社団法人日本建設業連合会(中村満義会長)は、建設業における女性活躍推進の取組みをさらに活性化させるため、女性の働きやすい現場づくりに向けたチェックリストを作成した。出産・育児をサポートする設備・仕組みの整備など、今年4月に策定した「『けんせつ小町』が働きやすい現場環境整備マニュアル」に掲げた取組み事項を点検項目として明確化したもので、現場所長向けの「現場用」、本社の人事部や支店の総務部などを対象とした「管理部門用」などの3種類を用意した。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

除染作業 中間搾取で4人送検

青森・むつ労働基準監督署(八木澤朋宏署長)は、建設会社の代表者ら計4人を労働基準法第6条(中間搾取の排除)違反の疑いで青森地検に書類送検した。同4人は、ほかの建設会社から受け入れた労働者を福島県双葉郡楢葉町で除染作業工事現場に派遣、最大で1社当たり145万円を不当に搾取した疑い。また、労働者受入れ時の実態が労働者派遣であり、いわゆる多重派遣の状態だったため、職業安定法違反などの疑いで青森県警むつ署が逮捕している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「是正指導」あると求人受付けず――厚労省・若者雇用促進法

厚生労働省は、前通常国会で成立した若者雇用促進法に基づくハローワークにおける「新卒求人不受理」の要件案を明らかにした。新卒時期は、若者の心身の発達過程あるいは家族形成期にあるという特殊事情を踏まえ、過重労働制限や仕事と育児の両立に関する法令に違反して、是正指導を受けたり送検された場合などに、ハローワークはその企業からの求人を受理しないことができるとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

死亡災害増加で建設業へ緊急要請――東京労働局

東京労働局(渡延忠局長)は、建設業で死亡災害が増加していることから、建設業労働災害防止協会東京支部の役員企業と会員団体を集めて労働災害防止緊急決起大会を開いた。渡延局長が同支部の大島義和支部長に対して災害防止に向けた緊急要請文を手交し、高所作業における安全対策の徹底や経営トップによる安全パトロールの実施などを求めた。多発している足場や開口部などからの墜落・転落災害を防止するための対策チェックリストも配布している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

“仕事の見える化”が有効――秋田2労基署が集団指導

秋田労働基準監督署(斎藤文彦署長)と大曲労働基準監督署(昆仁署長)は、スーパーマーケットの店長や本社に対し、共同で集団指導を行った。対象を同業種に絞って実施するのは秋田県内では初めて。長時間労働の相談や違反が増加するなか、経営リスクを減らすためにも適切な労務管理を行うよう訴えている。本社の経営トップが長時間労働撲滅の姿勢・行動を示すとともに、業務内容を見える化して適切な仕事の配分を行うことがポイントと訴えた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「2015年度 教育研修費用の実態調査概要」

1. 教育研修費用総額の平均額
2014年度実績 → 4,533万円
2015年度予算 → 5,651万円

2. 従業員一人あたりの費用
2014年度実績 → 36,877円
2015年度予算 → 47,170円

3. 教育研修費用を策定する際に最優先した基準
前年度の実績 → 43.8%

4. 教育研修費の前年度との比較
増加した → 48.7%

5. 各種教育研修で実施率の高い研修
階層別研修 → 新入社員研修(88.9%)
新入社員フォロ-研修(71.1%)

職種別・目的別研修 → メンタルヘルス・ハラスメント教育(47.4%)
OJT指導員教育(41.5%)
CSR・コンプライアンス教育(40.7%)

6. 研修内製化の取り組み
取り組んでいる → 67.4%

7. 研修内製化に取り組む中での課題
社内に講師になれる人材が不足し、育成にも時間がかかる → 44.6%

※2015年度(第39回)教育研修費用の実態調査/産労総合研究所

以上

無期雇用転換へ9社の先進事例示す――厚労省・改正労契法で

厚生労働省は、労働契約法に基づく「無期転換ルール」の適用へ向け、企業がスムーズに対応できるよう9社の取組み事例を明らかにした。一定の条件を満たすパート社員を無期雇用で月給制の準社員に登用した製造業や本人の希望と上司推薦により1年更新の有期雇用から無期雇用の地域社員に転換する制度を導入した保険業などがある。11月からは全国で無期契約転換を支援するセミナーも開始する。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

高齢ドライバー活用へ手引――全ト協

全日本トラック協会(星野良三会長)は、高齢者にドライバーとして活用する際の留意点を明らかにした手引書「トラック運送事業高齢者雇用推進の手引き―高齢ドライバーを活用するために」を作成した。事業者の取組みとして、個人の心身機能の衰えに応じた安全対策の徹底と健康管理の強化、負荷軽減施策の実施などを挙げている。負荷を減らすには、夜間運転から外したり日帰り輸送を担当させたりして運行時間を短縮するほか、荷物の手積み・手卸しの少ない業務への配置といった配慮が必要とした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

マイナンバー 労務管理改善の好機に――建設業振興基金が手引書

一般財団法人建設業振興基金(内田俊一理事長)は、マイナンバー制度が今年10月にスタートしたことを受け、「中小建設企業のためのマイナンバー対応マニュアル」を作成した。同制度開始を「建設業界で課題となっている労務管理体制の曖昧さを一掃する絶好の機会」と捉えている。マイナンバーを活用することで、個人単位の社会保険加入状況を調べられるため、未加入労働者の把握が容易になる。国土交通省による指導も従来の「企業単位」から「個人単位」に移行するとみている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

「団塊世代」の再就職を促進へ――厚労省28年度事業

厚生労働省は平成28年度、65歳以上の高年齢者の就労支援対策を強化する。約660万人に及ぶ「団塊の世代」が昨年から65歳に到達しつつあることから、地方自治体や民間団体、シルバー人材センターなどと連携して企業への再就職を促進させる。全国の主要なハローワークにおいては、65歳以上の高年齢者の再就職を後押しする「生涯現役支援窓口(仮称)」を新設するとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

賃金、社保加入など改善進む――全国建設業協会調査

一般社団法人全国建設業協会(近藤晴貞会長)は、会員企業を対象とした「賃金水準の確保及び社会保険加入状況等調査」の結果を取りまとめた。将来を担う人材の確保が課題になるなか、基本給や一時金を引き上げる企業が前年に比べて増加したほか、一次下請企業や現場作業員の社会保険加入率も上昇している。一方、「4週8休」の週休2日制を導入しているのは1割に満たず、週休2日制を普及させるための課題として「適正な工期」や「労務単価・諸経費のアップ」を挙げる企業がめだった。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

標準見積書の徹底活用を――電設工業協会・会員大会

一般社団法人日本電設工業会(山口学会長)は、北海道札幌市で開いた会員大会で、社会保険加入促進による労働環境改善や、中小企業が実施するインターンシップの支援などによって、人材確保をめざすことを目的とした決議を採択した。とくに協力会社(下請)で社保加入率が低調なため、標準見積書の活用を周知徹底し、加入促進につなげていく。山口会長は大会中の挨拶で、優秀な人材確保が最重要課題であり、様ざまな取組みを実施していくと抱負を述べた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

専門26業務派遣労働者を正社員に――厚労省・正社員転換実現本部設置

厚生労働省はこのほど、「正社員転換・待遇改善実現本部」を設置した。塩崎厚労大臣を本部長とし、労働関係部局長らをメンバーとしたもので、10月から非正規労働者を対象とする正社員転換・待遇改善に向けた緊急対策に着手した。平成28年1月には「正社員転換・待遇改善実現プラン」を作成し、不本意非正規比率などに目標値を設定して成果を確実なものとする。同緊急対策では、改正労働者派遣法の専門26業務に就く派遣労働者の正社員化を勧奨していく。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

行政処分の柔軟な運用を――全ト協が労働時間規制で要望

全日本トラック協会(星野良三会長)は、「労働時間規制の在り方についての要望」を取りまとめ、国土交通省に要望書を提出した。国交省の「乗務時間等の基準告示」に違反した事業者を対象とする行政処分の実施基準について、荷主側の都合によって手待ち時間や労働時間が伸びるなどしてやむを得ず告示違反に至った場合には違反件数として取り扱わないなど、弾力的に運用するよう求めている。待機時間や運転時間の短縮など適正な運送条件が設定できるように、運送契約の書面化に向けて荷主などへの積極的な指導を要請した。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

生産性向上へ協議会設立――日本旅館協会

一般社団法人日本旅館協会(針谷了会長)は、「旅館ホテル生産性向上協議会」を立ち上げ、10月1日に第1回協議会を開催した。生産性向上のモデルとなる旅館8軒へ経営診断を実施し、来年10月に開催する第3回協議会で好事例として取りまとめる予定を明らかにした。生産性を高めて労働者の処遇改善につなげ、人手不足対策としたい考えである。一方、同協会は今年度、労務委員会も立ち上げており、すでに外国人雇用促進などに本腰を入れている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

マタハラ未然防止を強化――厚労省・次期通常国会に均等法改正案

厚生労働省は、次期通常国会に男女雇用機会均等法改正案を提出する方針を明らかにした。いわゆる「マタニティーハラスメント」の未然防止を狙いとする法的対応および事業主に対する取組み支援の強化を図る考えで、10月から関係審議会で具体策の検討に入る。都道府県労働局雇用均等室へのマタニティーハラスメント関連相談は1年間で4000件を超え、増加傾向にある。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

タクシー運転者確保へ女性採用拡大を――国交省検討会が中間まとめ

タクシー運転者として活躍する女性を増やすため、柔軟な勤務形態を選べるといった魅力を積極的にPRすべき――国土交通省の「新しいタクシーのあり方検討会」(座長・山内弘隆一橋大学大学院教授)は、タクシー業界の人材確保策などに関する「中間とりまとめ」を策定した。若年層や女性の運転者を増やすため、業界団体や事業者による積極的な採用活動が重要と提言。新卒者などを対象に現役の女性運転者などとの意見交換会を開催し、同業界の魅力を周知すべきとした。入社後の長期的なキャリアがイメージできるよう、長期勤続時の処遇や教育訓練制度なども紹介する。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

会員企業の外国籍従業員が2割増――エンジニアリング協会調査

一般社団法人エンジニアリング協会(佐藤雅之理事長)は、大手中心とした会員企業を対象に実施した「エンジニアリング産業の実態と動向」調査の結果を公表した。経営課題として、2013年以来3年連続で「労働力・人材の確保」がトップに挙がっており、同協会は「“人材が資産”を標榜する業界として、これ以上先延ばしできない課題」としている。一方で、外国籍従業員数は前年度から2割以上増加しており、電機・通信・計装などの業種で「活用に注力していることがうかがえる」(同協会)とした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

厚生労働省関係の主な制度変更

平成27年10月に実施される制度変更のうち、特に国民生活に影響を与える事項として
① 年金関係(3項目) ② 医療関係(3項目) ③ 疾病対策関係(1項目)
④ 雇用・労働関係(5項目)について
項目/内容/実施時期/主な対象者/担当部局名/リンク先の一覧が発表されました。

年金関係では
□厚生年金保険料率の引上げ
・9月分(10月分給与の源泉徴収)から0.354%引上げ(~8月分17.474%、9月分~17.828%)

雇用・労働関係では
□最低賃金額の改定
・都道府県ごとに定められている地域別最低賃金の改定
・全ての都道府県で、時間額16円から20円の引上げとなる(全国加重平均額798円)
・例/東京888円→907円、大阪838円→858円

□労働者派遣法の改正
・派遣事業の健全化
・派遣労働者の雇用安定とキャリアアップ
・労働者派遣の位置付けの明確化
・より分かりやすい派遣期間規制の見直し
・派遣労働者の均等待遇の強化

等があります。

詳しくは「厚生労働省関係の主な制度変更(平成27年10月)について」をご参照下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000098856.html

以上

小規模許可基準の資産額1000万円に――厚労省・改正派遣法で要領改訂

厚生労働省は、国会審議、附帯決議および労働政策審議会の建議に基づき、改正労働者派遣法の省令、指針を改正した。派遣事業の全面許可制移行に伴う許可基準見直しでは、派遣労働者のキャリア形成支援制度を有すること、無期雇用派遣労働者を契約期間終了のみを理由として解雇できる規定がないことなどの要件を追加している。小規模派遣元に対する資産要件は当分の間、資産額1000万円、預金額800万円などとする。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

外国人技能人材へ事前研修モデル事業――国交省

国土交通省は、来日前の外国人に建設技能・知識を習得させる「外国人建設就労者受入れ事業に係る人材モデル事業」のモデル事業者として、アース建設コンサルタント㈱(宮崎県)など4事業者・グループを選定した。各事業者が技能実習生候補者を対象に、ベトナムなど送出し国において、仮設・型枠、内装工事などの建設技術や専門用語、安全知識の教育を行う。入国前の事前教育を行うことで国内建設事業の円滑な実施を図る。来年1月までモデル事業を実施した後、取組み事例を広く周知する。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

技能実習生受入れガイドラインを作成――日本惣菜協会 給食・外食産業も対象に

惣菜製造会社など459社で組織する一般社団法人日本惣菜協会(堀冨士夫会長)は、「外国人技能実習生受入企業ガイドライン」を作成し、技能実習生の活用を積極化させている。受入れの際、実習における必須作業のなかに、惣菜製造で大きなウエートを占める盛付け作業が含まれていないことを挙げ、偏った作業の割振りにならないよう注意を喚起している。条件を満たせば給食や外食の調理施設でも惣菜製造業として実習生を受け入れることが可能となるために、拡大が期待できる。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

計画届出、情報公開を義務化――女性活躍推進法、厚労省が指導・監督

内閣官房が今国会に提出していた女性活躍推進法案(10年間の時限立法)が、一部修正のうえ成立した。常用労働者301人以上の事業主に対し、自社の女性活躍状況の把握と、これに基づく行動計画の作成・届出・公表、および情報公開を義務化(中小企業はいずれも努力義務)している。優れた取組みについては、国が優良認定する。同義務を履行しない事業主へは、厚生労働大臣による報告徴収・助言指導・勧告ができる。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

中小の人材確保・育成支援へ――東商・28年度税制改正で意見書

人材不足解消に向けた税制措置の拡充を――東京商工会議所(三村明夫会頭)は、「平成28年度税制改正に関する意見」を取りまとめた。採用環境が厳しい中小企業の人材確保と能力開発を支援するため、雇用促進税制の期間延長・拡充や教育訓練費用の税額控除制度の創設を求めている。法人税改革面では、外形標準課税の中小企業への適用拡大は、雇用するほど税負担が増すため雇用の維持・創出に悪影響をもたらすとして反対姿勢を鮮明にした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

若年者の確保・育成を積極化――関東建専連が協議会

建設産業専門団体関東地区連合会(向井敏雄会長)は、関東圏専門工事業担い手確保・育成推進協議会(通称・YUME―KYO=夢協)を設置し、新規入職者の確保や若年労働者の育成を積極化させている。新規入職者確保に向けては、現在、小中学校を対象に工事施工体験などを内容とした出前授業を予定し、準備を進めている。一方、入職した若年労働者の定着・育成対策では、同業他社で働く同年代の労働者同士のつながり強化を目的とする若者合宿などを計画中である。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

導入中小企業に50万円――厚労省=セルフ・キャリアドック導入で

厚生労働省は平成28年度、労働者のキャリアを節目ごとに点検する「セルフ・キャリアドック」(仮称)の普及を図る方針である。導入マニュアルを作成・公表するとともに、キャリア形成促進助成金を改編して、導入企業へ一時金を支給できるようにする。中小企業に対する一時金として50万円支給を予定している。スピードを増している経済社会環境の変化に対処し、常に職務能力やキャリアの見直しを進める必要があるとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

過労死請求企業の7割で違法長時間労働――東京労働局

東京労働局(西岸正人局長)は、過労死などの労災請求があった事業場に対する臨検監督結果を取りまとめた。7割近い事業場で違法な時間外・休日労働を行わせている実態が明らかになっている。何らかの労働関係法違反が発覚したとして是正勧告を行ったのは全体の約9割に当たる127事業場に上る。このうち、時間外・休日労働協定(36協定)の上限を超えて業務に従事させている事業場が66事業場に達しており、同労働局は「36協定を軽視している状況がうかがえる」と指摘している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

大手外食チェーン・エリア管理者ら16人送検――大阪労働局・過重労働撲滅特別対策班

大阪労働局(中沖剛局長)と京都労働局(森川善樹局長)は、違法な長時間労働を行わせた大手外食チェーン(株)フジオフードシステム(大阪府大阪市北区)と同社エリアマネージャーら16人を労働基準法第32条(労働時間)違反の容疑で大阪地検と京都地検に書類送検した。関西地区にある同社の複数の店舗で、36協定を超えて労働者を1カ月当たり最長133時間以上の違法残業に従事させていた。タイムカードの打刻時間の改ざんも明らかになるなど、著しく劣悪な労務管理体制が長時間労働の温床となっていた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

勤務間インターバルを規定へ――厚労省・労働時間制見直し指針に

厚生労働省は、労働時間等設定改善法に基づく労働時間等見直しガイドライン(指針)を改正し、新たに勤務間インターバル制を盛り込む方針である。今通常国会に提出している労働基準法改正案の検討過程では、「使用者に罰則を課すまで土壌が整っていない」とし、法律改正事項としての取扱いを回避していた。同ガイドラインに規定して、労使の自主的な取組みを促すとしている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

化学物質のリスク評価ツールを開発――日本化学工業協会

一般社団法人日本化学工業協会(小林喜光会長)は、化学物質のリスクアセスメントを義務付けた労働安全衛生法改正を受けて、化学物質を取り扱う作業者に対するリスクを簡単に評価できるツールを開発した。化学物質の性質や作業時間・換気状況といった使用環境などを入力することで、リスクの有無が表示される仕組みだ。同協会の化学物質リスク評価総合支援ポータルサイト上で9月上旬に公開予定。会員企業と会員団体傘下企業の約4500社のほか、会員企業の顧客・協力会社などが使用できる。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

特定派遣元留学生を“一般”派遣――大阪労働局が事業停止命令

大阪労働局(中沖剛局長)は、外国人留学生を食品製造業A社へ送り込む一般労働者派遣事業を無許可で行っていたとして、特定労働者派遣元のフジショー商事(株)(大阪府大阪市西淀川区)に対し、1カ月の事業停止と事業改善を命令した。香川労働局がA社工場へ定期監督に入った際に違法派遣が発覚し、2労働局が協力して捜査を進めた。派遣元責任者を適切に選任していなかったり、派遣元台帳を保存期間にあるにもかかわらず紛失していたことも、明らかになっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

独立行政法人 労働政策研究・研修機構 企業調査/労働者調査からのポイント

独立行政法人 労働政策研究・研修機構
「労働時間と効率的な働き方に関する調査」/企業調査
「労働時間や働き方のニ-ズに関する調査」/労働者調査からのポイント(2412社、8881人)

①半数弱が今後、年間総労働時間を「短縮していく」と回答

・企業調査/年間総労働時間の今後の方向性について
「現状どおりでよい」・・・49.2%
「短縮していく」  ・・・45.7%

・企業調査/短縮の具体的な方法として(複数回答)
「所定外労働時間の短縮」 ・・・79.7%
「年次有給休暇の取得率引上げ」・・・47.2%

・企業調査/年間総労働時間を短縮していく理由として(複数回答)
「働き過ぎを防止するため」 ・・・64.9%
「仕事と家庭の両立など社会的要請となっているため」・・・58.5%
「労働生産性を向上させるため」          ・・・58.3%

②労働生産性を高めるためには、業務上のムダの削減や業務配分のムラの解消等が喫緊の課題に

・企業調査/労働生産性を高めるために必要なもの(複数回答)
「仕事内容の見直し(ムダな業務の削減)」       ・・・63.1%
「仕事の進め方の見直し(決済プロセス簡素化、会議短縮化等)」・・・48.7%

・労働者調査/仕事の効率性を高めるために必要なもの(複数回答)
「組織間・従業員間の業務配分のムラをなくす」・・・54.6%
「人員数を増やす」             ・・・30.0%
「仕事中心の職場風土や社会慣行を見直す」  ・・・26.2%

③現状は「仕事に重点型」が半数弱、理想としては6割弱が「仕事と生活のバランス型」を志向

・労働者調査/仕事と生活のバランスは、現在の状態として
「仕事に重点型」・・・47.6%
「バランス型」 ・・・37.5%
「生活に重点型」・・・8.5%

・労働者調査/仕事と生活のバランスは、理想として
「仕事に重点型」・・・13.9%
「バランス型」 ・・・59.8%
「生活に重点型」・・・17.2%

ハローワーク求職情報を民間へ――厚労省・来年3月目標に

厚生労働省は、平成28年3月から全国ハローワークが有する求職者情報を民間職業紹介事業者などに開放する予定である。民間への情報提供を希望する求職者の情報(氏名、連絡先などは除く)を専用サイトに掲載し、一定の条件をクリアして発行されたIDとパスワードを用いてこれを閲覧できるようにする。国と民間の連携を強化し、オールジャパンとして外部労働市場全体のマッチング機能強化をめざすとした。求人情報の開放は、すでに昨年9月からスタートしており、採用決定実績が挙がっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

不当労働行為申立てが大幅増――都労委

東京都労働委員会は、平成26年における不当労働行為審査事件の取扱い状況をまとめた。新規申立て件数が大幅に増加し、過去30年で最多の132件に上っている。合同労組からの申立てが前年比3割増の96件を占め、全体の申立て件数を大きく押し上げた。申立て内容は、「団交拒否」が前年比で大幅に増えており、全体の8割に拡大した。同委員会事務局によると、中小企業において、合同労組からの団交要求に応じないケースがめだつという。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

法定福利費明示の見積書 下請の提出率7割未満――日本電設工業協会が実態調査

一般社団法人日本電設工業協会(山口学会長)は、社会保険加入状況等の実態調査結果を明らかにした。協力会社(下請)から社会保険料を含む法定福利費を内訳明示した見積書の提出を受けていない会員が7割に上った。提出を指導していないケースもめだち、取組みが遅れているのが実情である。注文者に同見積書を提出していない会員が半数以上あることも分かった。今後、社会保険労務士の積極活用などにより、社会保険加入率促進や見積書提出率の向上につなげたい考えである。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

分割取得も可能に――厚労省研究会・介護休業見直しへ

厚生労働省は、介護休業の分割取得と対象家族範囲の拡大を打ち出した「今後の仕事と家庭の両立支援に関する研究会報告書」をまとめた。介護休業は、介護の始期と終期またその間に、それぞれ1回程度取得する必要があると想定し、分割回数を検討すべきであるとした。対象となる家族の範囲については、同居していない兄弟姉妹や祖父母を加え、労働者の負担の分散を図るなどとしている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

健康経営推進へアドバイザー制創設へ――経産省などが協議会

政府は来年度、経営的視点から従業員の健康管理を実践する「健康経営」を中小企業に普及させるため、「健康管理アドバイザー制度」を創設する。このほど経済産業省や厚生労働省、東京商工会議所などによる協議会を設置し、制度内容の検討を開始した。東商において、講座を修了した社会保険労務士などを同アドバイザーの有資格者として認証する方向だ。有資格者を企業に派遣し、健康増進活動の進め方などを助言する。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

手待ち、荷役の実態を調査――国土交通省と厚生労働

国土交通省と厚生労働省が、5月にスタートさせたトラック運送における取引環境・労働時間改善中央協議会の地方版の結成が47都道府県で始まっている。各地方協議会では、今後のスケジュールや、9月に事業者とドライバー双方を対象に実施予定である実態調査の内容の決定・確認をした。ドライバーには手待ち・荷役・休憩などに費やした詳細な労働時間や作業内容を、事業者には年齢・男女別の労働者数や荷主との取引関係の実態を記入させる。実態調査に基づき、次年度から具体的対策に取り組む方針である。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

建設業の採用意欲濃厚に――平成28年高卒求人初任給

来春卒業する高校生を対象にした求人初任給の水準を本紙が調べたところ、技術・技能系全体の平均は18万1206円となり、前年より2540円増えたことが分かった。前年比1000円増の建設業は19万円目前の水準(18万9090円)で、人手不足のなか、採用にしのぎを削る企業の姿が浮き彫りである。水準こそ及ばないが、製造業の販売・営業系職種も前年より5000円ほど上昇している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

取締役会の監督機能活用を――経産省有識者研究会

経済産業省の有識者研究会は、「コーポレート・ガバナンスの実践~企業価値向上に向けたインセンティブと改革~」と題する報告書を取りまとめた。中長期的な企業価値を向上させるため、優秀な人材が確保できるよう報酬や保険などの役員就任条件を適切に設定することや、取締役会の監督機能の活用が欠かせないと提言した。関連する法的解釈も整理しており、監督機能の活用の観点から、社外取締役を選任している場合などでは、業務執行の決定に関与しすぎないよう取締役会への上程範囲が限定されるとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

ハイヤー・タクシー業 初の安全衛生大会開く――東京都内6労基署

東京都内6労働基準監督署は合同で、ハイヤー・タクシー業を対象とした安全衛生推進大会を初めて開催した。同業種での労働災害が近年増加傾向にあることが背景にある。大会では、労災の3分の2を占める交通事故や、高齢労働者に多くみられる転倒の防止対策を解説。右左折などの合図を早めに出すことや、ドライバー一人ひとりのKY活動の励行を訴えた。企業による安全活動の好事例発表では、危険予知トレーニングの方法などを披露している。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

内閣府の「マイナンバ-導入チェックリスト」

10月5日時点の住民票を基に作成される「通知カ-ド」の送付が近づいてきました。内閣府から事業者向け「マイナンバ-導入チェックリスト」が公表されていますのでご参照下さい。

① 担当者の明確化と番号の取得について

□ マイナンバ-を扱う人をあらかじめ決めておきましょう(給料や社会保険料を扱っている人など)。

□ マイナンバ-を従業員から取得する際には、利用目的(「源泉徴収票作成」
「健康保険・厚生年金保険届出」「雇用保険届出」)を伝えましょう。

□ マイナンバ-を従業員から取得する際には、番号が間違っていないかの確認と身元の確認が必要です。顔写真の付いている「個人番号カ-ド」か、10月から届くマイナンバ-が書いてある「通知カ-ド」と「運転免許証」などで確認を行いましょう。

② マイナンバ-の補完・管理について

□ マイナンバ-が記載された書類は、カギがかかる棚や引き出しに大切に保管するようにしましょう。無理にパソコンを導入する必要はありません。

□ パソコンがインタ-ネットに接続されている場合は、ウイルス対策ソフトを最新版に更新するなどセキュリティ対策を行いましょう。

以上

□ 従業員の退職や契約の終了などでマイナンバ-が必要なくなったら、細かく裁断するなどマイナンバ-の書いてある書類を破棄しましょう。パソコンに入っているマイナンバ-も削除しましょう。

③ 従業員の皆さんへの確認事項について

□ 制度に関する周知文書を掲示板に貼るなどして、従業員の皆さんに通知が届く時期や何に使うかなど、基本的なことを知ってもらいましょう。

以上

10月にジョブ・カード刷新――厚労省・職能証明として活用へ

厚生労働省は、今年10月からジョブ・カ-ド制を一新する。公共教育訓練受講者を主な対象としていたのを改めて、労働者の職業生涯を通じたキャリア・プランニングに活用でるようにする一方、職業能力証明としての機能を持たせる。都道府県労働局に運営本部を設置したうえ、地域の実情に即した推進計画を作成し、強力に普及拡大を図る構え。2020年に取得者300万人をめざす。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

競争力強化へ中小企業基本法見直しを――日商が要望

競争力強化に向けて、中小企業基本法の見直しを検討すべき――日本商工会議所(三村明夫会頭)は、「中小企業・地域活性化施策に関する意見・要望」を取りまとめ、内閣総理大臣や経済産業大臣などに提出した。日本が持続的に発展するには中小企業の活躍が欠かせないことから、生産性向上や競争力強化の観点から同法などの見直しを求めている。企業の成長を阻害する公的負担の増加への対応を新たに盛り込むほか、中小の成長を促進する税制の適用範囲を拡大することとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

再監督事業場 完全是正率4割止まり――京都労働局平成26年臨検結果

京都労働局(森川善樹局長)は平成26年に実施した臨検結果を明らかにした。違反事業場は全体の8割に達している。過去に違反の是正指導をした事業場に対する再監督結果では、完全是正率は4割に留まった。とくに製造業では3割に満たない状況で、資格や設備に関する違反の改善に時間や経費がかかることが原因とみられている。同労働局では今年度も引き続き、違反事業場への再監督を推し進め、徹底した改善を促していく。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

営業秘密侵害の罰金引き上げ――不正競争防止法改正案が成立

営業秘密を侵害した個人への罰金を現行の2倍となる2000万円以下に引き上げた、不正競争防止法改正案が今国会で成立した。わが国の富の源泉である基幹技術などの企業情報が、国内外へ流出する事件が相次いでいるため、サイバー空間をも想定した営業秘密侵害行為に対する抑止力を強化する。法人への罰金も現行3億円以下から5億円以下に引き上げる。併せて、公訴提起に当たって被害者からの告訴が不要な非親告罪に改める。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

トライアル雇用拡充を――東商・中小企業対策要望

東京商工会議所(三村明夫会頭)は、「国の中小企業対策に関する要望」をまとめ、厚生労働省など関係省庁に提出した。中小企業の人材確保を後押しするため、トライアル雇用制度の奨励金引上げなどによって同制度の利用を推進すべきとした。このほか、中小企業における認知度が低いマイナンバー制度について、十分な相談体制の確保と、個人情報管理のためのIT投資に対する費用助成制度の導入などを求めている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

女性警備員拡大へ委員会――東京都警備業協会

一般社団法人東京都警備業協会(白川保友会長)は今年度、会員企業の女性経営者だけで結成した委員会=すみれ会を発足させた。女性活用という社会の動きに対応するため、女性経営者だけで委員会を結成してはどうかという同協会理事会での提案が実現したものである。すみれ会では、女性警備員の入職拡大に向け、更衣室やトイレなど女性特有の問題を検討していく一方、警備技量の底上げやハラスメント防止に向け、様ざまな研修会などを実施していく予定である。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

紛争形態別に解決金示す――厚労省・解雇紛争などでツール

厚生労働省は、個別労働関係紛争の解決状況を明らかにした「確認ツール」を作成した。都道府県労働局のあっせん、労働審判および裁判上の解雇紛争を中心とする和解事案において、和解金が実際にどの程度支払われているかを、雇用形態別、勤続年数別、企業規模別に明らかにしている。自社の企業規模や紛争事案の内容などの要素を絞れば、条件に合った解決金額の水準が分かる。従業員300~999人規模の懲戒解雇事案では、労働審判で4件のあり、最高で2000万円以上の解決金が支払われている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

労働者派遣 違反率7割超へ上昇――東京労働局

労働者派遣事業の是正指導割合が7割超へ上昇――東京労働局(西岸正人局長)は、平成26年度に派遣元・先企業と請負事業者・発注者に実施した個別指導監督結果を明らかにした。労働者派遣法違反などを理由に是正指導を行った派遣元・先事業所の割合は前年度の65%を上回る73%に達した。特定派遣元での違反率が8割超に上ったことが、対象事業所全体の指導割合を押し上げている。違反内容では、就業日・就業時間を適切に定めていないなど、派遣契約の不備が多い。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

新卒獲得へ就活生に初乗り無料券――東京ハイヤー・タクシー協会

一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会(川鍋一朗会長)は、新卒者獲得へ向けた動きを積極化させている。8月1~5日にかけて、「就活応援タクシー」と題し、初乗り無料チケットを配布するなどにより業界の周知に努める。業界内で採用が増えていることなど、タクシードライバーの魅力を盛り込んだリーフレットを作成し、大学生に配布していく取組みも計画中だ。タクシードライバーの高齢化は深刻さを増しており、新卒者や女性の人材確保が急務となっている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

労働者に金銭解決権を付与――政府が解雇紛争で方針打ち出す

政府が明らかにした「日本再興戦略・改訂2015」と「規制改革に関する第三次答申」によると、裁判上において解雇無効となった場合、現在の雇用関係継続以外の権利行使として、金銭解決の選択肢を労働者に付与する方針を打ち出した。労使双方が納得可能な早期解決システムを整備すべきであるとしている。金銭解決の権利は、労働者側の申立てのみを認める模様だ。平成27年中に、労使代表、法曹関係者、学識経験者などを交えた検討を速やかに開始する。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

テレワーク推進へガイドライン――情報サービス産業協会

一般社団法人情報サービス産業協会(横塚裕志会長)は、IT企業におけるテレワークの導入手順を示した手引書「ユビキタスワークスタイル(働き方)変革実践ガイドライン」をまとめた。情報サービス業界において、ITを活用した時間と場所の制約がない働き方を推進するのが狙い。テレワークの取組み状況を4段階にレベル分けした「成熟度モデル」を設定し、各レベルの到達目標達成に向けた取組みを明らかにしている。一部の部署・業務での導入をめざすレベルにおいては、テレワークによる執務時間の決定に当たり、「働きすぎ」の防止に向けた配慮が必要としている。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

外国人労働者活用を積極化――日本造船工業会・27年度事業計画

一般社団法人日本造船工業会(村山滋会長)は、外国人労働者の有効活用を盛り込んだ今年度の事業計画書を取りまとめた。外国人労働者が職場に在籍している企業が多い一方、その管理・活用方法や労災について悩みを抱えている会員企業が多いことから、各社へのアンケート調査を通じて今年度内に好事例や労災傾向をまとめる予定である。人手不足感が強まってきているため、ここ数年実施していなかった就職フォーラムの開催も検討し、人材確保への動きも活発化させる。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

マイナンバ-制度への対応

2015年10月5日以降、簡易書留で市区町村から「通知カ-ド」が送付され、マイナンバ-制度がスタ-トとなります。

主なスケジュ-ルとしては

2015年10月~  個人番号の通知
2016年~     税分野、社会保障(労働)での利用開始
2017年~ 社会保障(年金・医療・福祉)での利用開始

※国民健康保険組合については2017年~となっています。

実務運用面での不安が取りざたされていますが、「通知カ-ド」についても

・住民票の住所と現住所を一致させておくこと
・通知カ-ドを誤って捨てたり、失くしたりしないよう保管しておくこと

などの事前対策も必要となります。

情報収集やガイドライン、Q&Aなど下記関連サイトに紹介されていますのでご参照下さい。

・国税庁  http://www.nta.go.jp/mynumberinfo/

・内閣府  http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/bangoseido/

・特定個人情報保護委員会  http://www.ppc.go.jp/

過労死防止へ監督指導徹底――厚労省が大綱案まとめる

厚生労働省はこのほど、過労死等防止対策大綱(案)を初めて作成した。近々のうちに閣議決定する。

長時間労働の削減に向け、労働基準監督署の態勢を整備して監督指導を徹底するとともに、事業主や労務担当者を対象とするセミナーを開催し、過重労働防止に必要な知識の習得を促すとした。

調査研究に関しては、これまで業務起因性を中心に議論してきたのを改めて、企業の経営状態、商取引上の慣行、労働者の生活時間など多岐にわたる要因分析を進めて効果的な過労死等防止対策を提示していく方針である。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

人手不足対策の強化を要望――大阪商議所

深刻な人手不足への対応強化を――大阪商工会議所(佐藤茂雄会頭)は、「成長戦略2015に対する要望」を取りまとめ、政府関係機関などに意見書を提出した。

国が重点4分野に位置付けている建設、介護などのほか、IT技術者や営業・販売職などの職種についても育成・確保対策を講じるよう求めている。中小企業に人材を呼び込むため、インターンシップなどの実施などを通じた産業界と大学の連携を促進する必要もあるとした。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

月115時間残業させて書類送検――花巻労基署

岩手・花巻労働基準監督署(小田昭信署長)は、36協定を締結しないまま違法な長時間労働を行わせた(株)ハウスエム二十一(岩手県盛岡市)と同社取締役を労働基準法第32条(労働時間)違反の容疑で盛岡地検花巻支部に書類送検した。

同社北上支店の現場監督に対して、1カ月当たり約115時間の違法な残業を行わせていたばかりか、1カ月間いっさい休日を与えていない月もあった。平成26年4月の消費税増税を前にした業務量増加で、長時間労働を招いた。

【提供:労働新聞社】
労働新聞社

本編記事はこちら

平成27年4月1日改正パ-トタイム労働法への対応はされていますか

1. パ-トタイム労働者とは

パ-トタイム労働法の対象となるパ-トタイム労働者(短時間労働者)とは「1週間の所定労働時間が同一の事業所に雇用される労働者の1週間の所定労働時間に比べて短い労働者」で、“アルバイト”“嘱託”“準社員” “臨時社員”などの呼び方の如何にかかわらず、上記条件に該当すれば  「パ-トタイム労働者」として対象となる。

また、フルタイムで働く人が、“パ-ト”などの呼び方をされていても 対象とはならないが、パ-トタイム労働法の趣旨を考慮しておく必要はある。

2. 主な改正点とは

正社員と差別的取扱いが禁止されるパ-トタイム労働者の対象範囲が拡大                        ↓
有期労働契約を締結しているパ-トタイム労働者でも、職務内容、人材活用 の仕組みが正社員と同じ場合には、正社員との差別的取扱いが禁止される。

3. 例えば・・・

有期労働契約を締結しているパ-トタイム労働者が、職務の内容も人材活用の仕組みも正社員と同じであるにもかかわらず、正社員に支給されている。

各種手当の支給対象となっていない場合、正社員と同様に支給対象となることが
考えられる。