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「オヤカク、企業の半数実施」

2020年1月10日

オヤカクは「親に確認」の略称。内定者や選考中の学生の内定を承諾したことに ついて、親が賛成しているか確認することを指している。親の意向で学生が内定 を辞退する「親ブロック」を防ぐのに有効とみる企業が多い。

人材サ-ビスのネオキャリアが2019年3月に大学・大学院を卒業する子を持つ 親618人と309社から有効回答を得たデ-タによると、内定後に実際に行った オヤカクについて企業に複数回答で聞いたところ、何かしらの施策を行ったのは 47.6%に達した。2018年の前回調査から6.3%増えた。 最も多かったのは「企業情報を親へ送付」が23.0%で前回から4.6%増えた。 さらに、「親向けの内定同意書の用意」が15.5%、「親向けの内定理由通知書を 親に送付」が12.6%で、前回に比べほぼ倍増している。

また、内定者の親に手紙を送っているケ-スもある。手紙に子どもを評価した 理由を書くことで、会社のことも応援してくれるようになる傾向があるようだ。 一方、内定者の親に対してどのようなオヤカクを希望するか聞いたところ、 「特にない」が73.6%に達した。しかし、子どもの就活に関しては「就職して ほしい企業とそうでない企業がある」という答えが55.3%と過半数を占めた。 「企業によっては内定辞退を促す」という回答も20.4%に達した。 私大を中心にキャリアセンタ-が親向けに就職ガイダンスを開く大学も多く、 その際の担当者のアドバイスで共通しているのは「金は出しても口だすな」。 子の意向を妨げずに、ほどよく伴走して就活の完走を見守る距離感も重要では。 以上

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